善玉コレステロールを増やす食べ物
善玉コレステロールを増やす効果があると期待されている食べ物はいくつかありますが、必ず増やすとは言い切れません。
善玉コレステロールが低くなる原因となるメタボリックシンドロームや糖尿病などの病気・運動不足・喫煙の習慣などがある場合は治療や生活改善にも取り組むことがおすすめです。
トランス脂肪酸を置き換えましょう
マーガリン・ショートニング・菓子類・インスタント麺などの加工品に多く含まれるトランス脂肪酸は、善玉コレステロールを低下させます。
トランス脂肪酸を一価不飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸に置き換えると善玉コレステロールが増えると言われています。
一価不飽和脂肪酸を多く含む食べ物はオリーブオイルや大豆油など、多価不飽和脂肪酸は魚や亜麻仁油などです。トランス脂肪酸を少なくし、これらの一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸に置き換える様にしましょう。
トマトやトマトジュース
トマトやトマトジュースに含まれるリコピンは、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
リコピンは油脂に溶けやすいため、オリーブオイルなど、油で調理して食べることがおすすめです。
高カカオチョコレートや純ココア
チョコレートやココアに多く含まれる、カカオポリフェノールは善玉コレステロールを増やす働きがあります。
チョコレートやココアは砂糖やミルクなどを添加しているものが多く、エネルギーが少なくありません。エネルギーの過剰摂取にならないよう、量や時間に注意して食べましょう。
チョコレートは高カカオ、ココアは純ココアにカカオポリフェノールが多く含まれます。
大豆製品
豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれるレシチンという脂質は、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
卵もレシチンを多く含み、善玉コレステロールを増やす働きがありますが、卵はコレステロールを多く含むため、人によっては悪玉コレステロールを上げる働きがあります。
大豆製品はコレステロールを含まないためおすすめです。
「善玉コレステロール」が低いと診断された場合に気をつけたい病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「善玉コレステロール」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
ここではMedical DOC監修医が、「善玉コレステロール」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
脂質異常症
脂質異常症とは、脂質の代謝異常の状態で動脈硬化の進行・心疾患・脳血管疾患のリスクになります。診断基準は悪玉コレステロールが140mg/dL以上、善玉コレステロールが40mg/dL未満、空腹時の中性脂肪150mg/dL以上です。食べ過ぎ・肥満・過度の飲酒・運動不足・喫煙が主な原因です。
治療法は、適正なエネルギー摂取・脂質のバランスを調整するなどの食事療法や、禁煙・運動不足の解消など生活習慣の改善を行います。食事療法や生活習慣の改善を行っても下がらない場合は薬も併用します。健康診断などで善玉コレステロールが低い、悪玉コレステロールやTGの高値を指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。
脳梗塞
脳梗塞とは脳の血管が詰まり、細胞に酸素や栄養が届かなくなり脳に障害が起こる病気です。脂質異常症や高血圧などの生活習慣病による動脈硬化の進行や心臓病が発症の主な原因です。顔のゆがみ・言葉がでてこない・半身に力が入らないなどの症状が現れます。脳の細胞はほとんどが再生しないため、後遺症が残る場合が多いです。発症の予防は脂質異常症や高血圧などの生活習慣病の改善・禁煙などです。
顔のゆがみ・言葉がでてこない・半身に力が入らないなどの症状が現れた場合は救急要請をしましょう。
健康診断などで善玉コレステロールが低い、高血圧などを指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。
冠動脈性心疾患
冠動脈疾患とは、心臓の冠動脈が詰まったり、狭くなったりすることで心臓に酸素や栄養が届かなくなり心臓に障害が起こる病気です。
血管が狭くなる狭心症と血管が詰まって起こる心筋梗塞があります。激しい胸痛や圧迫感、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。狭心症の症状は数分以内におさまる場合が多いです。
発症の予防は脂質異常症や高血圧などの生活習慣病の改善・禁煙などです。
激しい胸痛が続くなど、心筋梗塞を疑う症状があれば救急要請をしましょう。
症状があれば速やかに循環器科を受診しましょう。
健康診断健康診断などで善玉コレステロールが低い、高血圧などを指摘されたら早めに内科を受診しましょう。
配信: Medical DOC