なぜか多くのシェフが作りたがる「無限シリーズ」。今回は、日本料理店『賛否両論』の笠原シェフが、こんにゃくを使ったその名も「無限こんにゃく」をYouTubeで紹介していました。おでんのこんにゃくはおいしいけれど、あくまでも名脇役といったところ。主役にはなかなかならないこんにゃくを、どうしたら無限にできるのか。さっそく作ってみました!
秘密のタレの黄金比は5:5:2だって!基本で王道「笠原流・ブリの照り焼き」作ろう♪覚えれば一生もん♡
今回参考にしたのは、東京で日本料理店『賛否両論』を営む笠原将弘さんのYouTubeチャンネル『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』です。
こちらのYouTubeチャンネルは、家庭にある調味料を使って再現しやすいレシピを多数紹介してくれているので、新しいレシピに挑戦したいとき、和食の基本を押さえたいときなどに、とっても役立ちます。
今回はそのなかから、こんにゃくがお肉のような歯ごたえになるという「無限こんにゃく」にチャレンジします!
笠原シェフの「無限こんにゃく」の材料と作り
【材料】※2〜3人分
こんにゃく…2枚(今回は1枚350gのもの)
鷹の爪…2本
かつお節…5g
白ゴマ…適量
サラダ油…大さじ1
ゴマ油…大さじ1
酒…大さじ4
しょうゆ…大さじ4
砂糖…大さじ2
【下準備】
鷹の爪:タネを取っておきます。
【作り方】※調理時間:25分
1. 鍋でお湯を沸かし、こんにゃくを10分ほど茹でてザルに上げ、水気を切って粗熱を取ります。
2. まな板に乗せて布巾をかぶせ、麺棒でガンガン叩いてボロボロにしてから一口大に手でちぎります。
フライパンにサラダ油とゴマ油を入れ、中火でこんにゃくをチリチリになるまで炒めます。
※4分くらいが目安です。
3. 酒、しょうゆ、砂糖、鷹の爪を加え、汁気がほぼ無くなるまで弱火で煮ます。
4. かつお節、白ゴマを振って火を止め、混ぜ合わせます。
5. 器に盛りつけて、出来上がりです。
見た目はほぼ灰色一色のいかにもこんにゃくな出来上がりですが、食べてみるとびっくり!
叩いた上に水分を飛ばしているせいなのか、いつものこんにゃくのプニプニした食感ではなく、やわらかいけどちゃんと弾力があります。笠原シェフのいう通り、まるで肉のようなこんにゃくになっていました。こんにゃくはどう調理してもこんにゃくだと思っていましたので、この食感は驚きです。
しかもしっかりと砂糖やしょうゆを使っているのに味が濃すぎることもなく、一口食べておいしいとすぐに感じる、まさに無限こんにゃくになっていました。これ、おいしすぎです。そして、こんにゃくならいくら食べても罪悪感は低めですよね。
こんにゃくがこんにゃくいもから作られることは有名ですが、こんにゃくいもにはシュウ酸カルシウムという毒性のある物質が含まれているため、生では食べられません。そのため粉にしてから毒抜きをするという面倒な過程を経て、わたしたちが食べられるこんにゃくが出来上がります。
それだけの手間をかけてでも食べようという意思がなければできないことだと思いますし、偶然が手を貸しているとはいえ、毒抜きの方法を見つけ出してしまったことに驚かされます。食べるという行為がどれだけ人間にとって大事なものなのか、再認識しました。
食材を棒で叩くというとなんだか物騒な言葉ですが、ごぼうのように繊維が硬いものを叩いてやわらかくしたり、肉を叩いて伸ばしたりといった、一般的な調理法です。そもそも麵棒は麺を伸ばすためのものなので、自家製麵を作らない家には麺棒はないはずですが、なぜかわたしは麺棒を持っていました。
麺棒がなくても長いすりこぎなら代用可能ですし、すりこぎもない場合はビンなどでも代用できます。ただしビンが割れると危ないので、危険だと思ったらやらないでください。肉なら包丁で切るか、肉叩きを買うのが一番安全な気がします。
無限こんにゃくは、数日間冷蔵庫で保管可能。おいしい常備菜になりますので、ぜひ作ってみてください!
配信: あたらしい日日
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