胃がんを予防する可能性の高い食べ物・食生活
ここからは、胃がんを予防する可能性の高い食べ物をご紹介します。ただし、胃がんの発症にはさまざまな要因が関わるため、必ず予防できる訳ではないことは覚えておきましょう。
野菜や果物
野菜や果物には抗酸化作用があり、ピロリ菌によるダメージを抑えて胃がんを予防する可能性があります。緑黄色野菜を含む野菜全般、果物全般を意識して摂るように心がけましょう。
塩分の少ない食事
塩分は、胃がんのリスクを上げることが分かっています。塩分摂取量を減らすために、以下の内容を心がけるとよいでしょう。
・醤油や味噌は減塩タイプを選ぶ
・だしのうまみやレモン、酢などの酸味を利用する
最初は物足りなく感じるかもしれませんが、健康のために少しずつでも塩分の少ない食品を選ぶように心がけてみてください。
胃がんの予防法
これから紹介する方法を行うことで、胃がんのリスクを下げられます。できるものから取り入れてみましょう。
ピロリ菌を除菌する
まず行いたいのは、胃がんの最大のリスクといわれるピロリ菌の除菌です。健康診断や人間ドッグなどでピロリ菌を指摘されたら、内科・消化器科を受診しましょう。
除菌の際は、胃薬1種類と抗生剤2種類の飲み薬を組み合わせたセットを1週間服用します。
生活習慣をととのえる
胃がんの原因となる「塩分の多い食事」「喫煙」「過剰な飲酒」「野菜や果物の不足」などをやめることで、胃がんになるリスクを軽減できます。
定期的な検診を受ける
胃がんは初期症状があらわれにくく、定期的ながん検診が発見に効果的です。胃がんは加齢とともにリスクが上がるため、50歳以上の男女は胃がん検診をうけるのが望ましいとされています。
具体的な方法は、胃バリウム検査(胃X線検査)や胃内視鏡検査(胃カメラ)などです。
細かな検診内容は自治体によって異なるため、市町村からの通知を確認してみてください。
ただし40歳以上から胃がんのリスクは上がるので、症状がある場合や心配な方は早めに受けることも検討してください。
「胃もたれが続く胃がん」についてよくある質問
ここまで胃もたれが続く胃がんなどを紹介しました。ここでは「胃もたれが続く胃がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
胃もたれが続くと胃がんの他にどんな病気を疑いますか?
浅野 智子 医師
胃もたれが続く場合、胃がん以外に以下の病気を疑います。
・機能性ディスペプシア:胃の機能異常による慢性的な胃もたれ
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍:ピロリ菌による感染や痛み止めの乱用による粘膜の損傷
・ 慢性胃炎:ピロリ菌感染や長期的な炎症。
診察・検査をしないと胃もたれの原因は分からないため、気になる症状がある場合は早めにご受診ください。
編集部まとめ 胃もたれが胃がんの兆候かも?長く続く時には消化器内科へ
胃もたれが続く場合胃潰瘍や胃炎と思われがちですが、胃がんの症状である可能性もあります。胃もたれで胃がんに気づいた場合、症状がかなり進行しているケースも珍しくありません。
胃もたれが続く、食欲が落ちて体重も減ったなどの場合はすぐに消化器内科を受診しましょう。また、定期的にがん検診をうけることもぜひ検討してみてください。
「胃がん」と関連する病気
「胃がん」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
胃や胃に近い十二指腸の病気が考えられます。胃がんと症状が近いため、早めの受診をおすすめします。
「胃がん」と関連する症状
「胃がん」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状胃もたれ
胃痛
胸やけ
食欲不振
体重減少
黒色便
とくに症状が一時的でなく、継続して続く場合は大きな病気が隠れている可能性も考えられます。胃がんは早めの処置が大切なため、気になる症状がある場合はなるべく早い受診をおすすめします。
参考文献
胃がんについて(国立がん研究センター中央病院)
喫煙とがん(厚生労働省)
配信: Medical DOC
