金属アレルギーでも入れ歯は使える?入れ歯の選び方を解説!

金属アレルギーでも入れ歯は使える?入れ歯の選び方を解説!

金属アレルギーの検査とよくある質問

ここでは、金属アレルギーの有無やアレルゲンの種類を調べる検査について解説します。

金属アレルギーの検査について教えてください
金属アレルギーを調べる検査は、パッチテストと血液検査の2つがあります。

◎パッチテスト

パッチテストは、特別なシール(パッチ)を背中に貼って、2日後にアレルギー症状が現れているかどうかを調べる検査です。痛みや不快感を伴わない金属アレルギーの検査なので、誰でも気軽に受けられます。しっかりした判定を下すためには、2〜3回の確認が必要となります。例えば、パッチテストを貼ってから2日後に確認し、その後も3日後、7日後に症状の有無を確認します。

◎血液検査

血液を採取して培養し、金属成分を加えることで金属アレルギーの有無を確認する方法です。血液検査の場合は、注射をするときに少し痛みを伴いますが、1回の検査で結果を確認できます。ただし、偽陽性が出ることもあるため、現状はパッチテストを行うのが一般的です。

金属アレルギーかわからないときは何科に相談すればいいですか?
金属アレルギーに関しては、皮膚の専門家である皮膚科を受診しましょう。上述したパッチテストや血液検査も皮膚科で受けられます。歯科医院によっては、パッチテストに対応しているところもありますが、基本的には皮膚科に相談する方がよいといえます。

編集部まとめ

今回は、金属アレルギーがある人の入れ歯の選び方について解説しました。入れ歯にも金属が使われているものがあるため、金属アレルギーを持っている人は入れ歯選びを慎重に行う必要があります。今現在、入れ歯に使われている金属がアレルゲンとならなかったとしても、将来的に金属アレルギーを発症するリスクもゼロではないため、万全を期して金属が一切使われていないノンクラスプデンチャーを選択するのもよいでしょう。自分に金属アレルギーがあるかどうかを知りたいという人は、皮膚科に相談してみてください。

参考文献

金属 アレルギーと口腔内修復物の成分組成に関する調査|東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第二講座(主 任:長 谷川成男教授)

歯科金属アレルギーの現状と展望|日補綴会誌

有床義歯補綴診療のガイドライン(2009改訂版)|社団法人日本補綴歯科学会

この記事の監修歯科医師

箕浦 千佳歯科医師(長谷川亨歯科クリニック 歯科医師 / 名古屋デンタルオフィス)

朝日大学歯学部卒業 / 現在は長谷川亨歯科クリニック非常勤勤務

記事をもっと見る

Medical DOC
Medical DOC
Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。