「胃がんの前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「胃がんの前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「胃がんの手遅れとなる自覚症状」についてよくある質問

ここまで胃がんの手遅れとなる自覚症状などを紹介しました。ここでは「胃がんの手遅れとなる自覚症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

女性が胃がんを発症している場合、どのような初期症状が現れますか?

齋藤 雄佑 医師

胃がんにおいて、女性だけにでる特有の症状はありません。初期症状は胃もたれや胃部不快感、胃痛、貧血などです。ただし、女性の場合は月経によって、もともと貧血の方が多いため、発見が遅れることがあります。また、注意したいのが「スキルス胃がん」といって胃がんの中でも進行が早く、予後が悪いものがあります。男女比は胃がん全体では高齢の男性が多いのに対し、スキルス胃がんは若年の女性に多いです。スキルス胃がんの原因は現段階では特定されておらず、初期症状は通常の胃がんと変わりませんが、健診のバリウムで発見されるケースもあるため、健診は毎年受けることをおすすめします。

胃がんの末期症状について教えてください。

齋藤 雄佑 医師

胃がんの末期症状とは前述のように、食べ物がつかえる、お腹が張る、マヒや呂律が回らない、重度の貧血症状などがあります。ただし、胃痛や胃の不快感などの軽い症状しかない場合でも詳しく検査をしてみると末期の胃がんであったという場合もあります。特に前述のスキルス胃がんなどでは早期の発見が難しい場合が多いです。気になることがあれば、近くの内科を受診しましょう。

編集部まとめ

ここまで胃がんの手遅れになる症状について説明しました。ただし、症状だけに着目してしまうと良性の疾患なのに過度の心配をしてしまうことにもなりかねません。まずは胃がんのリスクが高くなる生活習慣を避けて、症状に注意しながら健診などで身体の異常にいち早く気づくことが重要です。また症状がある方や40歳以上の方は胃カメラや胃がん健診を受けて、ピロリ菌の感染があれば除菌しましょう。またピロリ菌の除菌が終わってもすぐに萎縮性胃炎が良くなるわけではないので、胃がんが発生しないか注意深く経過観察が必要です。定期的な健診と検査が受けられるようにかかりつけの消化器科をつくるのもおすすめです。

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