抜歯後にインプラントはできる?治療法・流れ・時期について解説

抜歯後にインプラントはできる?治療法・流れ・時期について解説

抜歯後のインプラント治療の流れ

抜歯後、即インプラントを埋め込むか一定期間空けてから埋め込むかで治療の流れは変わってきます。

抜歯即時埋入法の流れ・抜歯待時埋入法の治療の流れはそれぞれどうなっているかを解説します。インプラント治療を抜歯後に受ける予定の人はぜひチェックをしてみてください。

抜歯即時埋入法

抜歯即時埋入法の治療法の流れは、以下の7つの工程に分けられます。

診療及び仮歯を作るための型取り

抜歯工程

インプラント埋め込み

仮歯装着

骨とインプラント体の結合待機

被せ物の型取り

上部構造装着

診療では、インプラントをすぐに埋め込んでもよいかどうかの診断を行います。顎の骨の厚みは充分か、抜歯後にインプラントをすぐ埋め込んでもよいかをここで判断するのです。

問題ないと分かったら、抜歯に取り掛かります。抜歯の場合、一部分だけに麻酔をする局所麻酔をします。

抜歯が終わったら次は、抜歯した部分が細菌感染しないように洗浄と消毒です。その後、抜歯痕をドリルで整えてインプラントを埋め込みます。

この際、インプラント体がずれてしまわないようにデジタル機器でチェックをし、細心の注意を払いながら埋め込みます。

骨と歯茎がインプラント体と結合するまで3ヶ月〜半年かかるといわれているため、その間は自宅でのケアをこまめに行ってください。

インプラント体と骨の結合が確認できたら、上部構造の型取りをしてインプラント体に取り付けます。

上部構造を装着するまでは歯がない状態で過ごすことになりますが、インプラント治療を行ったその日に仮歯を入れる即時荷重インプラントという治療法もあります。

ただし顎の骨の大きさが十分で、硬い骨であることが条件です。インプラント埋入後、仮歯を装着し、嚙み合わせなどの調整を行います。

抜歯待時埋入法

抜歯待時埋入法の流れは以下の5つの流れになります。

局所麻酔をした後抜歯

インプラント埋め込み

2次手術

被せ物の型取り

被せ物装着

局所麻酔をしてから抜歯を行い、歯茎と骨が治癒するのを待ちます。歯茎や骨の治癒は6ヶ月以上かかるとされています。

歯茎・骨が治癒したらインプラントの埋め込みです。6ヶ月以上経過しても骨が脆かったり完全に治癒していなかったりする場合は人工の骨を埋め込むこともあります。

抜歯した部分が完治したことを確認したら、インプラントを埋め込み、また半年間ほどインプラントと骨が結合するか経過観察を行います。

骨とインプラントが結合するまで約半年間かかることもあるため、待機中にきちんと口の中のケアを行なってください。

インプラントがきちんと結合したのを確認したら、歯茎を切開してインプラントの頭部を取り外して専用のキャップをつける2次手術を行います。

手術の傷が癒えたら被せ物の型取りを行い、被せ物を取り付けて完了となります。抜歯待時埋入法を行う予定の人はぜひ治療法の流れをチェックしてみてください。

抜歯後のインプラント治療時期はどのくらい?

抜歯後のインプラント治療時期はどれくらいかかるのか、知りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

抜歯即時埋入法・抜歯待時埋入法にかかる治療時期を解説します。

治療をしたいけどどれくらいの時間を要するのかをチェックしておきたいという人は確認をしてみることがおすすめです。

抜歯即時埋入法

抜歯即時埋入法の最たるメリットは治療時期の短さといわれています。抜歯後すぐにインプラントを埋入するため、待機期間がありません。

抜歯後の治癒期間は6ヶ月以上とされているため、6ヶ月短縮できます。

患者さんを長い期間拘束せずに済むというメリットもあるため、気になる方は抜歯即時埋入法の治療を受けられるかを歯科医師に尋ねてみてください。

骨や歯茎の状態によって、できるかできないかが決定されます。

抜歯待時埋入法

抜歯待時埋入法は細菌感染のリスクを抑えられるというメリットがありますが、その分治療にかかる時間が長くなってしまいます。

抜歯した部分が治癒するまで6ヶ月以上かかり、インプラントを取り付けて被せ物を装着するまで1年以上かかります。

時間はかかる分安全性は高いため、すぐにインプラントを埋め込まなくていい・安全性が高い治療法を行いたいと考えている人は抜歯待時埋入法を選択して、治療を行ってください。