「タコ・ウオノメ」が繰り返しできる…どうしたらいい? 再発対策や予防法を医師が解説!

「タコ・ウオノメ」が繰り返しできる…どうしたらいい? 再発対策や予防法を医師が解説!

足の裏にある厚く硬くなったタコやウオノメ。「どうにかしたいけど、何からしたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか? 実は、タコやウオノメは医療機関で治療・ケアをすることができます。そこで今回は内科医で日本フットケア・足病医学会認定師の井倉和紀先生(西早稲田ライフケアクリニック 院長)に繰り返すタコ・ウオノメの対策についてお聞きしました。

編集部

タコ・ウオノメが繰り返しできてしまいます。どうしたらいいですか?

井倉先生

例えば「正座ダコ」と呼ばれる足首の前面にできるタコは、適切なケアに加えて正座の習慣をやめることで再発の可能性を大幅に減らすことができます。しかし、姿勢や動作については、本人の意識だけで変えるのは難しいかもしれません。

編集部

姿勢や動作が原因によるタコ・ウオノメはどうしたら良いのでしょうか?

井倉先生

まずは削る・切除するなどのケアを行います。きちんとケアしても再発を繰り返す場合には、歩く時の体重のかかり方や足の変形、可動域を評価します。ほかにも運動やストレッチの指導や、適切な靴・中敷きの作成を検討する必要もあります。

編集部

靴や中敷きでタコ、ウオノメを予防することができるのですか?

井倉先生

はい。私たちの足は構造上、体重のかかりやすい部分とそうでない部分があります。靴や中敷きを工夫することで、ひとつの部分に集中的に体重がかかるのを防ぐことができるため、タコ、ウオノメ予防に繋がるのです。また「タコ、ウオノメMAP」というものがあるのですが、ウオノメの出来やすい部分から原因となる足の変形を予想することができます。

西早稲田ライフケアクリニック HPより

編集部

靴や中敷きは、それぞれ新たに作成しないといけませんか?

井倉先生

先ほど「足の構造上」と言いましたが、体重のかかりやすい部分とそうでない部分は人によっても異なります。先ほどのタコ、ウオノメMAPのような、比較的よくみられる場所であれば、変形に合わせた市販のもので十分かと思います。ですが、変形の強い場合などは靴や中敷きもオーダーメイドで作成することをおすすめします。

監修医師:
井倉 和紀(西早稲田ライフケアクリニック)

2006年聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科で糖尿病とフットケアを専門とした診療経験を積む。2023年9月、東京都西早稲田駅に「西早稲田ライフケアクリニック」を開院、院長となる。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会研修指導医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本フットケア・足病医学会認定師。

※この記事はMedical DOCにて<【医師解説】繰り返す足のタコ、ウオノメは病院で治療できる!? 再発予防法も聞く>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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