認知症は高齢者だけの病気ではなく、65歳以下の方でも認知症になるリスクはあります。若くして発症する「若年性認知症」。今回は介護福祉士の青木さんに若年性認知症の初期症状について解説していただきました。
編集部
若年性認知症に気づくには、どのような初期症状に気を付ければよいですか?
青木さん
若年性認知症の初期症状として、怒りっぽくなることがあります。認知機能の低下により、理解できないことが増えてイライラしやすくなるためです。また脳の機能が低下することで、自分の感情をコントロールできなくなるともいわれています。怒りっぽくなる以外には「もの忘れが激しくなる」「職場や家事でミスが増える」「何事にもやる気がでない」なども初期症状としてあらわれる場合があります。家族であれば、本人よりも早く異変を感じるかもしれません。おかしいと感じた場合は、専門医に相談しましょう。
編集部
若年性認知症の病気の進行速度は高齢者の場合と同程度ですか?
青木さん
若年性認知症は高齢者の認知症と比較すると、進行が早いといわれています。40代で発症すると高齢者の2倍以上にもなります。そのため若年性認知症は、健康なうちから予防に努めることや、発症した際の早期の治療が重要です。
編集部
若年性認知症の初期症状が疑われる場合、どの科を受診すればよいですか?
青木さん
若年性認知症が疑われる場合は、「もの忘れ外来」がおすすめです。若年性認知症の初期症状では、うつ病や精神疾患などと混同されやすく、診断も容易ではありません。そのため、認知症の専門医に相談しましょう。
監修介護福祉士:
青木 崇(介護福祉士)
大学卒業後、5年間ECショップ運営に携わる。その後介護の仕事に興味を持ち転職、現場で働きながら介護福祉士を取得し、障がい者支援・高齢者支援に10年間携わる。これらの経験を活かし、現在は介護関係・EC関係の記事を執筆するWebライターとして活動中。
※この記事はMedical DOCにて<若年性認知症とは? 原因やなりやすい人の性格・特徴・生活習慣について>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
