まとめ
インプラントが急に抜けてしまうと焦ってしまうものです。慌てて抜けたパーツを元に戻そうとする場合もあるでしょう。
しかし、抜けたインプラントを自分で戻そうとするのは逆効果です。噛み合わせの悪化やパーツの破損を招く恐れがあります。
インプラントが抜けた場合には、まず抜けたパーツがどれなのかを確認し、抜けた箇所はいじらずに負担をかけないようにすることが非常に重要です。
インプラントのパーツを確認して容器に保管したら、すぐに歯科医院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
また、インプラントが抜ける原因を作らないことも大切です。
インプラントの脱落など、インプラント治療後に起こるトラブルの多くが、ケアやメンテナンス不足に起因します。
日頃から丁寧に歯磨きなどのケアを行い、定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けていれば、インプラントを半永久的に使用することも可能です。
インプラントの寿命は、ケアやメンテナンスに大きく左右されるといっても過言ではありません。
インプラントのケア・メンテナンスを適切に行い、インプラントを長く正常に保ちましょう。
参考文献
「インプラント手術関連の重篤な医療トラブルについて」第2回調査報告書
インプラント治療後の歯槽骨の経時的変化―顎骨骨質と骨吸収程度の関係について―
歯周炎患者におけるインプラント周囲炎の病態と治療法
若年者の上顎前歯部におけるインプラント治療後20年間経過観察した1例
歯科用インプラント埋入後の上顎洞関連合併症の検討
65歳以上の患者におけるインプラント治療についての調査
歯周炎患者に対するインプラント治療の治療成績に関する後ろ向き研究―骨造成の有無と術式が予後に及ぼす影響について―
当科に来院したインプラント問題症例に対する臨床的検討
歯科インプラント治療指針
この記事の監修歯科医師
坪光 玄義歯科医師(地挽歯科医院)
鶴見大学歯学部卒業 / 平成24年歯科医師免許証取得 / 現在は地挽歯科医院、蕨にしき町歯科・口腔外科(いずれも非常勤)
記事をもっと見る
配信: Medical DOC
