「離断性骨軟骨炎」になりやすい人の特徴をご存じですか? 予防法を併せて医師が解説

「離断性骨軟骨炎」になりやすい人の特徴をご存じですか? 予防法を併せて医師が解説

離断性骨軟骨炎の前兆や初期症状について

この病気の初期症状は人によって異なり、目立った症状がない場合もあります。しかし、以下のような兆候に注意し、疑ったときは整形外科を受診しましょう。

1.関節の痛み

痛みは主に影響を受けた関節周辺で感じられ、長時間活動した後に悪化することがあります。痛みの種類は鋭いものや鈍痛などさまざまです。

2.腫れや違和感

関節内の炎症や関節液が溜まることで腫れや違和感を引き起こすことがあります。

3.関節のこわばり

関節の可動域が制限され、完全に伸ばしたり曲げたりすることが難しくなることがあります。

4.ひっかかりやロッキング

関節内に緩んだ骨や軟骨の破片がある場合、関節で引っかかったり完全に挟まり動かなくなる現象(ロッキング)が生じることがあります。

これらの症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

離断性骨軟骨炎の検査・診断

離断性骨軟骨炎の診断には、以下のような手順が用いられます。

1.問診

症状や過去のケガ、運動歴について詳しく確認します。

2.身体診察

痛みの程度や腫れ、関節の動き、ひっかかり感などをチェックします。

3.画像検査

X線検査
関節や骨の異常を確認する基本的な検査です。骨片の分離や位置を評価できます。

超音波検査
X線検査で判断できない早期の損傷の発見に役立ちます。

MRI検査
軟骨や骨の詳細な状態を調べるために行われます。分離した破片の有無や損傷の範囲を把握するのに役立ちます。

関節鏡検査(アルトロスコピー)
関節内を直接観察するために、小さなカメラを挿入する検査です。診断が難しい場合や手術が必要な場合に用いられます。

これらの検査によって、病気の進行度や損傷の程度を正確に評価し、治療方針を決定します。

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