「認知症になりにくい人」の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!

「認知症になりにくい人」の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!

認知症になりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医が認知症になりやすい人の特徴などを解説します。

≫「認知症になりやすい人の口癖」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も医師が解説!

※この記事はMedical DOCにて『「認知症になりやすい人」の特徴はご存知ですか?なりやすい性格も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
前田 佳宏(医師)

島根大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科に入局後、東京警察病院、国立精神神経医療研究センター、都内クリニックにて薬物依存症、トラウマ、児童精神科の専門外来を経験。現在は和クリニック院長。愛着障害やトラウマケアを専門に講座や情報発信に努める。診療科目は精神神経科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経内科。 精神保健指定医、認定産業医の資格を有する。

「認知症」とは?

認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが低下し、日常生活に支障をきたすようになった状態を指します。物忘れがひどくなる、同じことを何度も言ったり聞いたりする、日にちや場所がわからなくなる、これまでできていたことができなくなるなどの症状が現れます。

認知症には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまなタイプがあります。一次性認知症と呼ばれるこれらの認知症は、脳の神経細胞の変性や脱落によって引き起こされます。一方、二次性認知症は、感染症、頭部外傷、内分泌疾患などの他の疾患が原因で発症します。

認知症になりにくい人の特徴

それでは、認知症になりにくい人の特徴と考えられる点について解説します。

健康的ない生活習慣

定期的な運動習慣がある人は、運動習慣がない人と比べて認知症のリスクが低いことがわかっています。週2~3回以上の運動を行うことが推奨されます。また、読書やパズル、楽器の演奏、囲碁などの知的活動を週6時間以上行う人は、認知症の発症を予防できる可能性があります。

社会参加とコミュニケーション

社会参加や他者とのコミュニケーションを積極的に行う人は、認知症になりにくい傾向があります。孤立を避け、他者と交流することが認知症予防につながります。家族や友人との会話、地域活動への参加、ボランティア活動などを通じて、社会とのつながりを維持することが大切です。

バランスの取れた食事

地中海食に代表される野菜や魚を中心とした食事は、認知機能低下や認知症のリスクを低減する可能性があります。バランスの取れた食事を心がけ、適度な量の野菜、果物、全粒穀物、魚、オリーブオイルなどを取り入れることが推奨されます。

生活習慣病の管理

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を適切に管理している人は、認知症のリスクが低いことがわかっています。特に中年期からは、定期的な健康診断を受け、必要に応じて医師の指導のもと、薬物療法や生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

適正体重の維持

中年期(40~64歳)に肥満ではない人は、認知症のリスクが低いことが報告されています。一方、高齢期(65歳以上)では、極端な痩せや体重減少は認知症のリスクを高める可能性があります。年齢に応じた適正体重を維持することが、認知症予防につながります。

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