腫れや痛みがある場合の私生活での注意点は?
インプラント手術後の腫れや痛みがある場合、私生活の中で注意する点が3つあります。
手術部位を触らないようにする
手術当日は長時間の入浴を避ける
手術当日は激しい運動を避ける
先述したように、創に刺激を与えないように術直後は安静に過ごすことが大事です。手術部位を触らないことはもちろん、入浴や過度な運動は避けるようにしましょう。
腫れや痛みの症状を悪化させたり、傷の治りを遅らせないためにも注意点を意識するようにしてください。
手術部位を触らないようにする
インプラント手術をした直後は、インプラントが挿入されている部位に痛みや腫れが出やすく、出血もしやすい状態です。
回復を促すためにも、なるべく安静にすることが大切です。そのため手術部位を触らないように意識しましょう。
特に、手術部位の歯磨きは、傷口が開いたり痛みが出たり出血したりする原因になります。抜糸までは手術部位の歯磨きは避けるようにし、洗口液での洗浄にとどめるようにしましょう。
また、強くうがいをすることも傷口を刺激することにつながるため良くありません。
口腔内を清潔に保つことは感染予防や傷口を回復させるためには非常に大切なことです。強い刺激を与えないようにやさしくうがいし、手術部位は触らないようにして過ごしましょう。
手術当日は長時間の入浴を避ける
手術当日は長時間の入浴は控えるようにしましょう。手術後の手術部位は傷口が新しいため出血しやすい状態です。
身体にかかる水圧や体温の上昇も、手術部位に影響する可能性があります。どうしても入浴したい場合は湯船につかることを控え、シャワーを利用するようにしましょう。
手術当日はもちろんですが、腫れや痛みが強い場合は湯船につかることを避けてもいいかもしれません。
手術当日は激しい運動を避ける
手術当日は傷口が新しく、出血する可能性があるため激しい運動を控えましょう。運動は入浴と同じく血行を良くするため出血しやすくなります。
また、痛みや腫れの原因にもなります。体力は傷の治りにも影響を与えるため、できるだけ安静にして休むことが大切です。お仕事や運動をお休みして、ゆっくり過ごすようにしましょう。
歯科医院に相談するべき腫れや痛みは?
腫れや痛みの程度は人により異なります。どの程度の腫れや痛みが問題なのかを判断することは大変難しいことです。 ここでは、歯科医師に相談した方がよい腫れや痛みの状態について解説します。
腫れや痛みがだんだんひどくなっている
手術後に処方された薬を飲んでいるにも関わらず、腫れや痛みの改善がなく徐々にひどくなっている場合は注意が必要です。何らかのトラブルを引き起こしている可能性があります。
また、処方された薬が合っていないのかもしれません。前述しましたが、腫れや痛みは術後2~3日で改善していきます。2~3日経っても症状がひどくなる状態は異常があるサインといえます。
このような場合は我慢せずに、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
1~2週間以上経過しても腫れや痛みが引かない
通常であれは1~2週間程度で腫れや痛みが引くことがほとんどですが、回復しない場合はどこかに問題が起こっているかもしれません。
インプラント自体のトラブルや歯根や歯肉への感染などが疑われます。放置しておくとさらに悪化させてしまう可能性もあります。
また、ご自身の生活上での行いも影響しているかもしれません。処方された薬を飲んでいない・喫煙している・手術部位に過度な刺激を与えてしまっているなどが原因となっている場合もあります。
手術後、1~2週間以上経っても腫れや痛みが継続する場合は、早めに歯科医院に相談するようにしましょう。
腫れや痛みは個人差があるため不安を感じたらすぐに相談
インプラント手術後の腫れや痛みは、時間と共に徐々に回復していく傾向にあります。長くても10日前後で元の状態に戻ることがほとんどです。
しかし、腫れや痛みの程度には個人差があります。我慢できないほどの痛みが出たり、腫れがひどくなったりした場合はなんらかの問題が発生している可能性があります。
口腔内の状況は自己判断ではわからないこともあるため、少しでも不安を感じた場合は、すぐにかかりつけの歯科医師に相談することが大切です。
配信: Medical DOC