お酒を楽しむことが好きな人にとって、健康に良い影響を与える飲み方を知ることは大切です。特に高血圧の方にとっては、飲酒の影響が気になるところ。しかし、完全にお酒をやめる必要はないこともあります。大切なのは「適度な飲酒」と「休肝日」の取り入れ方。今回は健康的なお酒の楽しみ方を「つぼ内科おなかクリニック」の津保先生にお聞きしました。
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監修医師:
津保 勝郎(つぼ内科おなかクリニック)
昭和大学医学部卒業後、同大学の大学病院に勤務。社会保険都南総合病院(現・東京北医療センター)や東京都保健医療公社荏原病院に勤務後、つぼ内科おなかクリニックを開院。専門は一般内科、消化器内科。幅広い症状に対する初期診断をはじめ、胃カメラやピロリ菌除菌など専門的な治療まで行っている。
編集部
高血圧の人はお酒をやめたほうがいいのですか? でもお酒好きの人にとっては、なかなか難しいですよね……。
津保先生
お酒には人をリラックスさせたり、善玉コレステロールを増やしたりと、いい効果もあります。お酒好きな人が無理にやめると、かえってストレスが溜まって体に良くないこともあります。大切なのは適度にお酒と付き合っていくことです。
編集部
適度に付き合うとはどういうことですか?
津保先生
まずは飲む量ですね。日本高血圧学会によると、1日の飲酒基準はビールなら中瓶1本、チューハイならジョッキ1杯、日本酒1合以下、ワインはグラス2杯以下、女性はこれの1/2~2/3が目安と言われています。
編集部
これを目安に飲むと、アップダウンを予防できるのですね。
津保先生
飲む量だけでなく、休肝日をしっかりつくることも大切ですよ。週2回くらいは設けるとよいでしょう。
編集部
他に気をつけることはありますか?
津保先生
お酒を飲むと、塩分の高いものをいっしょに食べることが多いと思います。これも高くしてしまう原因なので、酢の物や冷やっこ、枝豆、刺身など、塩分が少ないものを食べることをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて【高血圧の方必見! 血圧を上げないお酒との適切な付き合い方】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
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