保険適用で受けられる歯科治療のメリット・デメリット
一般歯科では保険適用内でもさまざま治療が受けられますが、メリットとデメリットは何でしょうか。以下で紹介します。
メリット
公的医療保険が適用される歯科治療は、自己負担額が通常0~3割に抑えられるため、費用が高額になりにくいメリットがあります。
経済的な負担が少ないと定期的な診療を受けやすくなり、むし歯や歯周病などの早期発見・予防につながります。
また、診療報酬の基準が全国一律で設定されているため、地域を問わず安定した料金で治療を受けられます。
保険適用で受けられる歯科診療でも一般的な治療法は網羅されているため、経済的な理由で治療を控える必要がなくなり、コストを重視する方や基本的な治療を望む方にとっては保険適用の治療は大きな利点といえるでしょう。
デメリット
しかし、保険適用の歯科治療にはいくつかの制約が伴います。
まず、使用できる材料や治療方法に限りがあるため、セラミックのような耐久性や審美性を求める場合には、保険適用外の治療を選ぶ必要があります。
ただし、2020年6月よりチタン冠が保険適用となりました。
また、保険治療は基本的に機能回復を目的としており、審美性を重視したホワイトニングや矯正治療は対象外です。
さらに、症状が出ていない状態での予防的なクリーニングなどには保険が適用されず、全額自己負担となるケースもあります。
以上のように、保険治療では限られた範囲のケアしか受けられないため、治療の選択肢を広げたい場合には自由診療がおすすめです。
一般歯科で治療費を抑えるコツ
歯の痛みや口腔内の異常を感じることが歯医者に行く主な理由になりがちです。
しかし、一般歯科で治療費を抑えるためには、予防治療を意識し、定期的な検診を受けることが大切です。
早期問に題を発見することで、治療費を抑えられる可能性が高まります。
例えば、初期段階のむし歯や歯周病であれば、保険適用の治療で十分に対応でき、自費診療を行わずにいられます。
一方、症状が進行してしまうと、耐久性や機能性を考慮した自費診療が必要になる場合があり、治療費が高額になるリスクが高まります。
また、定期検診では日々の歯磨きに加えて、歯石除去や歯磨き指導を含むメンテナンスが受けられます。
定期的に受けることでむし歯や歯周病の悪化を防ぎ、結果的に高額な治療を回避できるため、長期的に見て経済的だといえるでしょう。
配信: Medical DOC