巨大結腸症の前兆や初期症状について
一般的な症状には便秘、膨満感、腹痛や圧痛、腹部膨満があります。原因によって追加の症状が異なります。例えば、感染が原因の毒性巨大結腸症では発熱、頻脈、ショックなどが見られます。疾患関連の巨大結腸症では、疾患そのものの症状が加わります。
気になる症状が現れた場合は消化器内科などを受診しましょう。
巨大結腸症の検査・診断
巨大結腸症は、腹部X線を用いて結腸のサイズや形態を観察することで診断されます。さらに詳細な診断を行うためには、造影CTスキャンが推奨されており、これによって機械的閉塞がないことを確認することができます。CTスキャンが不可能な場合には、大腸内視鏡検査を用いて閉塞の有無を確認することも可能ですが、中毒性巨大結腸症では穿孔のリスクが高いため、内視鏡検査は避けるべきとされています。
また、肛門直腸機能の評価も診断の一部として重要です。急性巨大結腸症患者における肛門管の静止圧が対照群より高いことが研究の結果、示されています。直腸の感覚については、巨大結腸症の患者さんの半数が感覚低下を示し、残りの半数は正常と報告されています。
配信: Medical DOC