「灼熱足症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?

「灼熱足症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?

灼熱脚症候群は、足に異常な熱を感じ、まれにしびれや痛みを伴う病気です。バーニングフィート症候群と呼ばれることもあります。

しかし、似た症状の病気はほかにもあるため、足に熱を感じたからといってすぐに灼熱脚症候群と判断するのは難しいです。

今回は、灼熱脚症候群の診断基準やどの診療科を受診するべきか、他にも治療方法も解説をしておりますので、ぜひ参考にしてください。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)

徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

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※この記事はMedical DOCにて『「灼熱足症候群」の症状・原因・発症しやすい人の特徴はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

灼熱脚症候群の診断と治療

灼熱脚症候群と判断するポイントは何ですか?

足が熱くなると感じる要因は、灼熱脚症候群以外にも「むずむず脚症候群」や甲状腺異常によるものなど、他にもいくつかあります。
主に夜間に発症するケースが多かったり、冬場の寒い時期に起こりやすい場合には、灼熱脚症候群と判断できるでしょう。いずれにしても、自分での判断が難しい場合には、早めに医師に相談して診察を受けましょう。

どの診療科を受診するべきでしょうか?

灼熱脚症候群の症状が疑われる時は、通常の内科や脳神経内科を受診しましょう。
灼熱脚症候群の原因は様々考えられていますが、血行不良など身体の中に原因があるケースが多いです。足の熱やはれなどを伴うため、皮膚科の受診を検討する方が多いかもしれませんが、内科や脳神経内科の方が適しているでしょう。
症状だけを見て、自分で判断が難しい場合は、ひとまず内科で相談をしてみることをおすすめします。灼熱脚症候群の鑑別疾患としてカウザルギーがあります。神経原性の灼熱感を感じる疾患で、鑑別が難しい症状です。カウザルギーと診断された場合はペインクリニックで治療を受けるケースもあるでしょう。

検査の内容について教えてください。

症状により実施される検査は異なりますが、主に血液検査を実施します。血清フェリチンを測定し栄養素が不足していないかを確認します。同時に、慢性腎不全・糖尿病・関節リウマチなどの疑いがないかも検査で明らかにすることが多いです。
灼熱脚症候群は似た症状の病気が多く、場合によっては大きな病気が起因となっているケースもあるため、血液検査で合併症などの状況についても確認をします。

必ず薬を使った治療をしますか?

治療には、基本的に薬を利用します。鉄剤・クロナゼパム・プラミペキソールなどを症状の度合いに合わせて取り入れていくケースが多いです。
症状によっては、薬ではない治療を行うケースもあります。マッサージ・生活習慣の改善・食事の指導などが行われることもあります。

編集部まとめ

灼熱脚症候群は、症状によっては我慢をしてしまっている方も多いかもしれません。一時的なものだろうと、軽視してしまっている方もいるのではないでしょうか。

夜間の睡眠を妨げられるほどの高熱の症状を引き起こしてしまう可能性もあります。生活に支障を及ぼすケースも少なくないため、軽視するのはおすすめできません。

場合によっては重い病気が原因となっている可能性もあるため、早めに内科や脳神経内科を訪ねて専門医に相談をしましょう。

参考文献

重篤副作用疾患別対応マニュアル アカシジア(厚生労働省)

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