「○○が健康に良い」「○○を食べると病気が治る」といった情報を目にすることはありませんか? しかし、そうした食品の効能に関する情報の中には、科学的根拠に乏しいものや誤解を招く表現が多く含まれていることもあります。食品と健康に関する情報の正しい捉え方について「くぼたクリニック松戸五香」の窪田先生に解説していただきました。
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監修医師:
窪田 徹矢(くぼたクリニック松戸五香)
獨協医科大学卒業。国立病院機構千葉医療センター、成田赤十字病院にて研修。その後、国保松戸市立病院(現・松戸市立総合医療センター)泌尿器科、千葉西総合病院泌尿器科などの勤務を経た2017年、千葉県松戸市に「くぼたクリニック松戸五香」開院。地域に根差したおもいやりの医療を提供している。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、日本プライマリ・ケア連合学会、日本透析学会正会員。
編集部
食品の効能については、悪質なデマも多いですよね?
窪田先生
フェイクによる愉快犯もあれば、過度な宣伝行為もあり、情報そのものの信頼度が揺らいでいると思います。すべてを取り入れようとして悩むのではなく、情報の取捨選択が求められるでしょう。
編集部
情報が錯綜していて、正直なにを信じていいのかわかりません。
窪田先生
国か、国に準ずるような公的機関の発表なら、信じてもいいのではないでしょうか。ただし、今回の緑茶の報告にしても、正しく解釈しないと誤解を招きます。総じて、医学のことであれば、お近くの信頼している医師に聞いてみてください。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
窪田先生
「○○がイイ」の類いに引っ張られすぎないことでしょうか。むしろ、多くの食べ物を摂取していれば、リスクもそれだけ分散するはずです。また、ニュートラルな立ち位置にいたほうが、バランスが崩れたときのリカバリーも容易です。あまり極端な判断をしないように、気をつけてみてください。
※この記事はメディカルドックにて【「緑茶に前立腺がんの予防効果がある」って本当?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
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