<デアデビル>“容赦ないラスト”に視聴者絶望も高評価…判決直後の“悲劇”に「泣いた」

<デアデビル>“容赦ないラスト”に視聴者絶望も高評価…判決直後の“悲劇”に「泣いた」


「デアデビル:ボーン・アゲイン」第3話より / (C)2025 Marvel
昼は盲目の弁護士、夜はマスクを被って法で裁けぬ悪を挫くクライム・ファイターとして正義のために戦う“デアデビル”が主人公のマーベル最新ドラマシリーズ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の第3話が3月12日に配信された。第3話では衝撃のラストが大きな反響を呼んでいる。(以下、ネタバレを含みます)

■デアデビルと決別し、法のみで戦うと誓ったマットの新たな裁判

「マーベル/デアデビル」の5年後を舞台にした今作は、チャーリー・コックス演じるマシュー・“マット”・マードック/デアデビルが相棒弁護士のフランクリン・“フォギー”・ネルソン(エルデン・ヘンソン)を失うという衝撃の展開からスタート。この事件を受けて拳ではなく、法律で戦うことを決意したマットはデアデビルと決別し、新たなパートナーと共に立ち上げた事務所で日々弱者救済に勤しんでいた。

幼少期に事故で視力を失った代わりにそれ以外の感覚が研ぎ澄まされ、優れた格闘センスを武器に、闇に包まれたニューヨークで襲われる人々を救ってきたマットだが、現在は弁護士として立場の弱い人々のために働いていた。そんなマットの前に、警察官殺しの疑いで終身刑の危機にさらされているプエルトリコ人のヘクター・アヤラ(カマール・デ・ロス・レイス)が現れる。彼は見知らぬ青年を救ったにもかかわらず、殺人の容疑をかけられていた。

第2話で、ヘクターは人気のない地下鉄で2人の男性に絡まれている青年を助けようするも、加害男性の1人がつまずいて線路に飛び出し、運悪く入ってきた電車に轢かれてしまった。さらに運の悪いことにその男性2人が悪徳警察官だったことから、ヘクターは窮地に立たされてしまう。


「デアデビル:ボーン・アゲイン」第3話より / (C)2025 Marvel
■マットが法定で“禁じ手”を発動

裁判所には警察官が詰めかけ、証人も発言を撤回する始末。状況を覆すことは難しいと思われた瞬間、マットが禁じ手を発動した。実はヘクターは自警団の一人として有名なホワイトタイガーで、街にはびこる犯罪から人々を守ってきた実績があったことを明かす。そして陪審員たちは、マスクで正体を隠しながらも犯罪から人々を守るヒーローの“正義感”を信じるか否かを問われることになる…。

結果、マットの考えが功を奏し無罪判決を勝ち取るも、その直後ホワイトタイガーが恐らく“キングピン”ことフィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)の差し向けた何者かに射殺されるという、マットが知ったら悲痛な叫びをあげそうなラストシーンで幕を閉じた。


「デアデビル:ボーン・アゲイン」第3話より / (C)2025 Marvel
■深くシリアスな法廷劇に多くのファンが大満足

第1話から共通しての容赦ない展開に、SNSで驚嘆の声を上げる人が多数。「ホワイトタイガーぁぁぁ!」「泣いた」「ヘクターの裁判を通し、ヒーローの意義、マスクの意義、善悪とヴィジランティズムについて、深く語っている。そして、エンディング。このドラマがどれだけ現実的で無慈悲かを思い出した」「リアルな暴力描写だけがデアデビルの魅力ではないと再確認」「MCUで最もシリアスな“正義”を巡る論議。最後までしっかり面白い」と多くの人が堪能した模様だ。

辛口レビューサイト「Rotten Tomatoes」でも、第3話配信時点で批評家の85%と一般視聴者の82%が満足と高く評価されている。(3月14日時点)

今後キングピンとの怒涛(どとう)の戦いが繰り広げられることは間違いなさそう。どのような展開を見せるのか、多くのファンがマットと共に戦いの準備を整えていることだろう。

なお、ホワイトタイガー役のカマール・デ・ロス・レイスは、今作の撮影を終えて2023年12月にガンで死去しており、映像出演はこれが遺作となった。それも重なってラストの展開に対する視聴者の悲しみは大きい。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、ディズニープラスで毎週水曜に新エピソードを独占配信中。

◆文=及川静

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