管理栄養士のともゆみです。バラエティ番組『沸騰ワード10』で伝説の家政婦志麻さんが変わった料理を作っていました。切り干し大根で作るフランス風の煮物のようなもので「シュークルート」と呼ばれていました。じゃがいもやにんじん、ウインナーなどポトフのような材料ですが、お酢やハーブも使います。予想できないこの料理、作ってみたくなりました。
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日本テレビ系列『沸騰ワード10』の伝説の家政婦志麻さんのコーナーでは、志麻さんが即興で料理を次々と振舞います。志麻さんが作る料理はどれもおいしそうなものばかり。今回はその中から「シュークルート」という、聞きなれない料理に挑戦してみます。
シュークルートとは?
シュークルートとは、フランスのアルザス地方を代表する郷土料理で、千切りキャベツをスパイスと一緒に塩漬けして乳酸発酵させたもの。多くはそのキャベツを使って肉や魚とともに煮込みます。
志麻さんはキャベツの代わりに切り干し大根を使ってアレンジしたんですね。では作っていきます。
「切り干し大根のシュークルート」に挑戦してみた!
【材料】
切り干し大根…1袋(30g)
玉ねぎ…1/2個
塩…ひとつまみ
白ワイン…50ml
りんご酢…50ml
にんじん…1本
じゃがいも…1個
コンソメ(固形)…1個
タイム(生)…1株
ローリエ…1枚
ベーコン(ブロック)…3切れ
ウインナーソーセージ…5本
こしょう…適量
水…適量
オリーブオイル…適量
【作り方】
1. 切り干し大根は洗ってボウルに入れます。500mlの水を加え10分ほど置いて戻します。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、中火にかけます。スライスした玉ねぎ、塩を入れて炒めます。
3. 2に切り干し大根を水ごと入れます。白ワイン、りんご酢、コンソメ、タイム、ローリエを入れて少し火を弱め、フタをして煮込みます。時々かき混ぜます。
4. 5分ほどしたら薄く切ったベーコン、ウインナーを入れます。こしょう、味をみて塩(少々、分量外)をし、水分がなくなっていたら水を追加します。今回は水分があったので追加していません。フタをしてさらに水分が少なくなるまで煮込みます。
5分ほどで水分が少なくなり火を止めました。
5. じゃがいもとにんじんは洗って1個ずつラップに包み耐熱皿にのせます。600wの電子レンジで5分加熱し、裏返してさらに2分加熱します。
6. 5のじゃがいもは皮を剥いて半分に切り、にんじんは皮付きのまま縦半分に切ります。
7. 4の切り干し大根から皿に盛り付け、周りにウインナー、ベーコン、6のじゃがいも、にんじんをのせてタイムを飾ったら出来上がりです。
ザワークラフトの感じが出てる
あ、これザワークラフトですね。切り干し大根ですけど、ちゃんとザワークラフトの発酵したキャベツの感じが出ています。スープにも酸味がありますが、ベーコンやウインナーの旨味が溶け出ているのでおいしいです。タイムの風味は異国っぽさがあって爽やかになりますね。じゃがいもはホクホク、にんじんはしっとりやわらかに仕上がっていて、ボリューム満点の料理ですね。酸味と旨味にハーブの風味が混ざった料理、はじめて食べる味わいですが、わたしは好きです。
切り干し大根について
切り干し大根は、大根を切って乾燥させたもの。天日干しにすることで栄養素が凝縮され、同量の生の大根と比べると、食物繊維は約15倍に、たんぱく質は約11倍、カリウムは約14倍、カルシウムは約23倍にまでアップします。ビタミンCや酵素は干すことで失われますが、食物繊維やカルシウムは日本人が不足しがちな栄養素なので、積極的に摂りたい食材です。
はじめて食べる味わいでしたが、おいしかったし異国っぽさを味わえてよかったです。田舎の家庭料理のようなほっこりとした感じがしました。切り干し大根はみりんとしょうゆで味付けした煮物しか作ったことがなかったので、とっても新鮮でした。気になったらお試しくださいませ。
参考web:
シュークルート | Kai House Club(カイハウスクラブ)食に関する活動を支援する(コミュニティ)サイト
https://www.kaihouse.jp/recipe-chef-gentil-1/
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
配信: あたらしい日日
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