足の裏にある厚く硬くなったタコやウオノメ。「どうにかしたいけど、何からしたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか? 実は、タコやウオノメは医療機関で治療・ケアをすることができます。そこで今回は内科医で日本フットケア・足病医学会認定師の井倉和紀先生(西早稲田ライフケアクリニック 院長)にタコ・ウオノメの医療機関でのケアついてお聞きしました。
監修医師:
井倉 和紀(西早稲田ライフケアクリニック)
2006年聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科で糖尿病とフットケアを専門とした診療経験を積む。2023年9月、東京都西早稲田駅に「西早稲田ライフケアクリニック」を開院、院長となる。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会研修指導医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本フットケア・足病医学会認定師。
編集部
タコ・ウオノメ対策をするための靴や中敷きは、どこで作成してもらえますか?
井倉先生
例えば一般的な靴屋などで「シューフィッター」と呼ばれる方がいれば、そちらで作成してもらえるかもしれませんが、できればフットケアを専門にしている医療機関で診てもらったほうが良いでしょう。インターネットで「フットケア外来」といったキーワードで検索すると見つけられます。
編集部
「フットケア外来」とはなんですか?
井倉先生
足のさまざまなトラブルに、医療的な視点で対応する診療科です。タコ・ウオノメだけではなく、巻き爪や足水虫・爪水虫など、さまざまな足の悩みに対応することが可能です。アメリカなどでは「足病学」や「足病治療」などはメジャーな分野として確立されています。とくに糖尿病のある方は、血流障害や神経障害などの合併症が影響してさまざまなトラブルを引き起こすので、出来るだけ長く自分の足で歩き続けるためにもぜひ積極的に利用していただきたいです。
編集部
なるほど。そういったところで中敷きや靴を作成すると安心ですね。
井倉先生
そう思います。さらに、外反母趾、扁平足、足底筋膜炎などの病名がつくと、靴や中敷(足底板、インソール)を作成する際に、保険が適用されます。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
井倉先生
タコやウオノメに悩んでいる方はとても多いのですが、「何科にいけばいいか分からない」「そもそも医療機関で診てもらえることを知らなかった」という言葉をよく聞きます。フットケア外来では、専門家が処置から再発予防まで幅広く対応できるので、ぜひ一度相談へ行くことをおすすめします。
※この記事はMedical DOCにて<【医師解説】繰り返す足のタコ、ウオノメは病院で治療できる!? 再発予防法も聞く>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
