『学校の机・椅子どっちだった?』が話題! / 画像提供/星田つまみさん
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、星田つまみさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「学校の机・椅子どっちだった?」だ。3月14日時点で4000以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の星田つまみさんに制作の背景を伺った。
■学校机は2パターン存在していた…!
『学校の机・椅子どっちだった?』(2/9) / 画像提供/星田つまみさん
あなたが学生の頃、学校の机椅子は4本脚タイプ?逆T字脚タイプ?
作者の星田つまみさんは漫画に学校の椅子を描くことになった。
現代の教室の資料を参考に描いていると、「あれ?自分が使っていた机椅子これじゃないな…」と気付く。時期差によるものだと、漫画を描く表現に問題があるかもしれない…という想いから星田さんは机椅子について調べることにした。
まずは、予想を立てるところから読者にアンケートをとる。
そこで明らかになったこととは……?
普段の生活の中では、特に気に留めないことだったが、星田さんが分かりやすく漫画でまとめられているため非常に興味深い内容に。ぜひ、実際に読んでその内容を確かめてみてほしい。
実際に作品を読んだ人からは「全然気にしてなかった」「面白い話だった」「こういうの好き」「めちゃくちゃいい調査保報告書」「こういう細かい知識好き」と、いった声があがっている。
今回は、作者の星田つまみさんに『学校の机・椅子どっちだった?』の制作について話を伺った。
■作者・星田つまみさんの創作背景とこだわり
『学校の机・椅子どっちだった?』(3/9) / 画像提供/星田つまみさん
――「たぶん世の中のほとんど人がまったく興味ないことを調べた結果」を漫画にしたきっかけや理由があればお教えください。
私はエッセイ漫画を中心に漫画を執筆しております。その中で、今、執筆している作品が、自身が子供のころの平成初期を舞台にしていて、学校教室の描写が必要になった時に参考資料を探して描いたものの「自分の記憶とは違う…机と椅子の形が違う…これがもし年代差だったらありえない描写になってしまう」と細かいところが無性に気になってしまい、スッキリしたくて調べ始めました。調べていくと意外に面白いことがわかってきて、求めていた答え以上の発見があったので、このささやかな感動を誰かと共有したくて、レポート的な漫画にまとめました。
――今作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
私の疑問とその調べた結果を提示するだけではなく、SNSでアンケートを取ったり具体的な体験談をDMでいただいたりした内容を折り込んで描いている点です。SNSのすごく便利なところはこういう点だろうなと、今回とても実感しました。
――今回多くの反響があったかと思いますが、特に印象に残っているコメントなどありますでしょうか?
Instagramでアンケートを取った時には出てこなかった、机椅子のタイプ(机椅子が一体型だった、二連の木の机だった等)をたくさん教えてもらいました。Xでポストの閲覧数が伸びるととても幅広い世代や地域の人の目に触れるということがよくわかりました。また、おそらく学校関係の方なのだと思うのですが、関係者には「当たり前の話なのだけど、外から見るとこんな感じなんですね」と、素人調べに関心を持ってもらえたことが嬉しく感じました。
――漫画を描かれる際に、意識していることや大切にしていることがあればお教えください。
背景を描き込むことが好きなので、結構な頻度で「これって合ってる?矛盾ない?」と手が止まって調べるモードに入ります。お仕事として描くにはとてもコスパ・タイパがいいとは言えないので、改善していきたいのですが、調べたいという気持ちはなんとか大事にしたい…、悩みどころです。
――星田つまみさんの今後の展望や目標をお教えください。
今はわりと自分の失敗談や悩んだことなどの暗いタイプのエッセイ漫画をずっと描いているので、もう少し軽い感じの笑えるようなエピソードや旅行記などのエッセイも今後は描いていきたいな、と思っています。また、出版物としては創作漫画や体験談のコミカライズなども展開していく予定です。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
SNSやブログやKindleを見てくださっている方、応援してくれている方々に私はいつも支えられています。ありがとうございます。これからも気になったことがあれば調べるモードに入ってしまい、なかなかテンポ良くは描いていけないと思いますが、たまに脱線して今回のような「マニアックなこと調べてみたレポ」を挟んでみるのもいいかも、と思えたので、これはさらに漫画の遅筆が進む予感です!あたたかく見守ってください。
配信: WEBザテレビジョン
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