「ミスタートロット ジャパン」第4回にてオールハートを獲得した「ティーンズ」チーム / (C)FANY Studio
サバイバルオーディション番組「ミスタートロット ジャパン」の第4回が、3月12日にLeminoで配信された。第4回はマスター予選を通過し、本選一次に進んだ挑戦者たちがチームミッションに挑んだ。(以下、ネタバレを含みます)
■サブMCとマスター/審査員も新たな顔ぶれに
「ミスター・トロット」シリーズは、2020年に韓国で放送されるや社会現象を巻き起こした人気番組。挑戦者たちは韓国の音楽ジャンルの一つである「トロット」を歌い上げ、トップの座を目指す。日本版では、昭和から平成にかけて大ヒットした日本の歌謡曲をテーマに選び抜かれた精鋭74人が、初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座を懸けてハイレベルな争いを繰り広げる。
第4回からは本選一次に入り、マスター/審査員の顔ぶれも一部変更に。レジェンドマスター・細川たかしのほか、武部聡志、高橋洋子、Crystal Kay、ソニン、勝俣州和、椿鬼奴、レイザーラモンRG、ゆうちゃみ、チャン・ユンジョンが出演し、メインMCは引き続きフットボールアワーの後藤輝基、サブMCをボーイズグループ・OWVの浦野秀太が務める。
オープニングトークでは、Crystal Kayが「パフォーマンス側が楽しんでいることはお客さんにも伝わるので、みんなが心を一つにして楽しんでいるところがどんな感じで出てくるのかが楽しみです」と、審査員席からエールを送った。
また本選一次は、マスター予選とはルールが少し異なっており、審査員全員から計10個のハートを獲得する“オールハート”であればこれまで通り審査を通過することができるが、ハートの数が1個〜9個の場合は審査員による審議の後にチームの中から合格者としてふさわしい挑戦者が選ばれるというルールとなっている。
まずは現役俳優チームとリベンジチームが混合した「アクター&リベンジャーズ」のステージから。楽曲練習のための合宿では、元歌手の牛島隆太が率先して歌割りを決めていき、ダンスは未経験の牛島をフォローしながら全員で振り付けを覚えていく。
「昭和アイドルトロット」がテーマの彼らは、西城秀樹の「情熱の嵐」と郷ひろみの「2億4千万の瞳- エキゾチック・ジャパン-」の2曲を昭和の音楽番組をモチーフにしたようなステージでパフォーマンス。サイリウムを使った演出など、手の込んだステージだったが審査結果はハート6個となり、審議の後に牛島のみが本選二次へ通過した。
チーム5人のうち自分だけが次に進むことになった牛島は「みんなで進みたいと思っていたので悔しいです。どういうふうに喜んで良いのか、正直まだ分からない」と、複雑な思いを吐露した。
■フレッシュな学生たちが気迫あふれるステージを披露
続いては「ダーリン」の7人が登場し、「グループサウンズ」をテーマに、ジャッキー吉川とブルー・コメッツの「ブルー・シャトウ」とザ・ジャガーズの「君に会いたい」を披露。リーダーの飯田俊樹を中心にアカペラや初挑戦のダンスなどを練習する。
本番では惜しくもハートは6個という結果となり、音楽プロデューサーの武部聡志は「せっかく歌が上手で予選から勝ち上がってきたのにもかかわらず、オールユニゾンが多かった。1人ずつのパートがもう少し分かりたかったな」とコメントする場面も。審議の結果、飯田と平田淑倫の2人が合格となった。
予選と比べて格段と審査員の評価も厳しくなった一方で、会場の雰囲気を一気に変えたのが「ティーンズ」だ。予選では「スチューデント」チームとして、全員オールハートの快挙を達成した彼らは、2つのチームに分かれ、今回は10代の現役学生のみで結成された「ティーンズ」の5人が会場を圧倒するパフォーマンスを見せた。
練習風景の映像では、それぞれの声のキーを合わせることに苦戦したり、自分の案を提案することに悩んだりと、チームとして一緒にやっていくために多くの壁を乗り越えてきた学生たち。「アニソントロット」をテーマに、きただにひろしの「ウィーアー!」と審査員でもある高橋の「残酷な天使のテーゼ」をフレッシュなエネルギーがあふれる歌声と抜群のチームワークで披露し、本選一次では初のオールハートを達成した。
チームのメンバーだけでなく、審査員たちも涙を流す人が続出する中、高橋は「それぞれの完成度に向かう意識の高さが(これまでのグループと)ちょっと違うなって感じました。プロとしてやっていこうという気持ちが見て取れる」と、彼らの勇姿を称賛していた。
「ミスタートロット ジャパン」(全10回)はLeminoにて、毎週水曜夜9:00より最新回配信中。
◆文=suzuki
配信: WEBザテレビジョン
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