「前立腺がんになりやすい人の3つの特徴」はご存知ですか?【医師解説】

「前立腺がんになりやすい人の3つの特徴」はご存知ですか?【医師解説】

Medical DOC監修医が前立腺がんになりやすい人の特徴などを解説します。

≫「前立腺がんの主な5つの症状」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!

※この記事はMedical DOCにて『「前立腺がんの原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
石川 智啓(医師)

2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科を経て、現在名古屋大学医学部附属病院泌尿器科で勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。

「前立腺がん」とは?

前立腺がんは、男性の前立腺に発生するがんであり、特に高齢の男性に多く見られます。
早期の段階では症状がほとんどありません。しかし、尿が出にくかったり、排尿回数が多くなったりするなど、排尿に関する症状が現れることもあります。また、進行すると排尿障害に加えて、血尿や骨転移による腰や背中の痛みなどの症状がみられることもあります。
今回の記事では、前立腺がんの原因として考えられている要因や食べ物、そして前立腺がんを予防するために効果が期待できる方法について解説していきます。

前立腺がんになりやすい人の特徴

次に、前立腺がんになりやすい人の特徴についても解説していきましょう。

家族に前立腺がんの人がいる

家族に前立腺がんの人がいる場合、自分自身が前立腺がんにかかるリスクも高くなると考えられています。白人を中心とした研究では、父が前立腺がんの場合は2.5倍に、兄弟の場合は3.4倍にそれぞれ前立腺がんになるリスクが高まると報告されています。また、父親や兄弟が前立腺がんを発症した年齢が65歳以上よりも65歳未満の場合には、自分自身の発癌リスクが高くなるということもわかっています。

高脂肪食をよくとっている

疫学的研究から、前立腺がんのリスクを高める食品として高脂肪食があります。
動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸は血液中の男性ホルモンであるアンドロゲンを増加させるため、前立腺癌のリスクを高めるとされています。

太っている

肥満は、前立腺がんの発症に関係があるとされています。
BMI(Body Mass Index: 体重kg ÷ (身長m)2)が25未満の男性の前立腺がんのリスクをBMI25以上(肥満の人)と比べた研究があります。BMIが30 kg/m2以上 の男性では低リスク前立腺癌に罹患するリスクは 18%低いものの、悪性度の高い前立腺癌ではリスクが 78%増加することが示されています。

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