●ちだい氏「小さなうちに断たないと大きな火事になる」
判決後に記者会見を開いたちだい氏は冒頭、3月14日に立花氏が路上で切り付けられる事件が起きたことについて、「軽傷で済んだのは本当に不幸中の幸い。お見舞い申し上げたい」と発言したうえで次のように述べた。
「改めて、N国党が反社会的カルト集団だという表現が名誉毀損に当たらないという判決をもらったので、今の立花氏らの行動については反省を促したい。立花氏には、どうしてこのような判決になったのかを感じてほしい」
「立花氏は法を悪用しているだけで、あたかもすごいことをしているかのような演出でN国党の支持者を広げている。政治が過激な思想をしてるのは非常に危険。火事と同じで、小さなうちに火元を断たないと大きな火事になってしまう」
●代理人弁護士「オウム真理教の時の反省が必要」
ちだい氏の代理人を務める石森雄一郎弁護士は、NHKの集金を行うスタッフを撃退するという立花氏の行動に同調した支持者が過去に多額の賠償命令を受けていたり、N国党が実施するNHK受信料の請求書を代理で受領するサービスが今回の裁判で不法行為と認定されたりしたとしたうえで、強い懸念を示した。
「これからもN国党は一般市民を不法行為に巻き込んでいく可能性がある。オウム真理教の時は、信教の自由があるからなかなか踏み込めずに大きな悲劇を招いた。
今度は政治活動の自由という憲法上の権利を傘にかぶったカルトが出てきた。もう一度オウム真理教の時にどうすべきだったのかという反省がここで大いに必要だと思います。
社会的な危機にどう対応していくかがマスコミや警察も問われている。その意味でこの判決は非常に大事です」
配信: 弁護士ドットコム