他にも参拝したいお社
本殿をお参りしたあとは、自分の干支に合わせた守護神社の十二支社、朱塗りの稲荷社・山神社・天神社・甲子社があるので参拝しましょう。
珍しい猫神社も
遠野郷八幡宮には、全国的にも珍しい猫神社があります。猫神社の建立には、次のようないきさつがあったそうです。2001年(平成13年)に幼名をトラキチと名付けられた猫は、遠野市松崎町八幡で生まれます。トラキチは、生後間もなく里子に出されますが、気性が荒く家主と仲良くできず生家に引き戻されます。しかし間もなく家出したトラキチは、野良猫となります。同年、例祭宵宮祭で神前に供えていた魚を食べられる事件が起き、一匹のトラ猫が本殿より逃走する姿が目撃されます。
当初、神主も敬遠していましたが、以前、神社で飼っていたトラ猫とそっくりだったことから「生まれ変わりでは」と、五匹目の社務猫として迎えられ「オトラ」と命名されました。毎日朝夕に神社参拝を欠かさず、社務所から神社まで参拝者を先導して歩く姿が雑誌やテレビにも取り上げられ、遠野郷八幡宮の名を広めたとも言われています。しかし2013年(平成25年)9月本殿に参拝する姿を最後に八幡山へと消えたそうです。
その後もオトラサマを偲び参拝する方も多いことから、その功績を称えオトラサマの姿を納めた猫神社が建立されました。社務所には、可愛らしい猫の御朱印が数種類あり、好みの御朱印(¥100)をいただくことができます。
遠野の河童は赤い?
柳田国男著の「遠野物語」には“他の地方の河童は緑といわれているが、遠野の河童は赤い。口が大きい”と記されています。遠野郷八幡宮の手水舎には、それを忠実に表現した焼き物が使用されています。お参りの際は、お見逃しなく。
配信: トリップノート