猫神社に広大な馬場【岩手】遠野郷八幡宮の魅力

広大で美しい馬場も見どころの一つ

遠野郷八幡宮の本殿前には広大な芝生が広がります。これは1661年(寛文元年)青森県八戸から遠野に村替えした南部直栄が造営したもので、一周450m、最大幅50mという広大な芝生の馬場になっています。このような馬場を持つ神社は、全国に2か所のみで、もう一つが島根県津和野の鷲原八幡宮です。そちらの馬場の直線が235m、幅が23mですから、遠野郷八幡宮の馬場の広さが際立ちますね。

このような馬場が造られたのは、中世紀、遠野が馬の大産出地であったことが関係していますが、もう一つの要因があります。南部氏が八戸から遠野へ移動して来た際、統治者不在の期間が長かったため遠野は荒れ放題だったそうです。それを治めるために「お祭り」に着目し、人々が集まれる馬場を整備し流鏑馬を奉納させ、神楽やしし踊りなどの芸能を踊らせ、人々の不満や不安を解消させたわけです。士農工商を超えた領民が一堂に会する交流の場こそ「遠野郷八幡宮例祭」の礎となるものでした。現在でも、9月中旬に行われる例大祭が有名で、地元の郷土芸能が一堂に会し、流鏑馬や神楽などが披露され多くの観光客が訪れます。

【スポット情報】

遠野郷八幡宮

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