埋没法で二重整形をしたものの、「思っていた仕上がりと違う」などの理由で、再手術を検討する方も少なくありません。そんなとき、もう一度埋没法を選ぶべきなのか、それとも切開法に変えたほうが良いのか迷う方も多いでしょう。そこで、埋没法の再手術について高橋 渉先生(CLINIC W)に解説してもらいました。
監修医師:
高橋 渉(CLINIC W)
2008年、新潟大学医学部医学科卒業、その後、多摩総合医療センターや東京大学医学部附属病院のレジデントとして経験を積み、2020年、大手美容外科に入職し、院長や技術指導医を務める。2024年、高崎で「CLINIC W」を開業、院長となる。医学博士(東京大学)、日本美容外科学会正会員、日本美容皮膚科学会正会員。
二重整形って怖いの? 医師が解説!
編集部
二重整形について教えてください。
高橋先生
二重整形は、まぶたに二重のラインを作る美容整形のことを指し、目元整形の中でも特に人気のある施術です。目の近くなので、ほかのパーツの手術よりも怖いという印象があるかもしれませんが、手術法もどんどん改良されており、傷もほとんど分かりません。方法にもよりますが、ダウンタイムも非常に短く、安全で気軽にできる施術となっています。手術は大きく分けて「埋没法」と「切開法」の2つの方法があります。
編集部
それぞれについて教えてください。
高橋先生
埋没法は、医療用の糸をまぶたの内側に通して留めることで二重を作る施術です。皮膚切開がないので傷が残るリスクがほとんどなく、痛みの少なさやダウンタイムの短さがメリットで、「まず試してみたい」という人に向いています。
編集部
では、切開法はどんな方法ですか?
高橋先生
切開法は、まぶたの皮膚を切開して強固な二重まぶたを作ります。皮膚切開があり、抜糸も必要なため、埋没法よりもダウンタイムが長くなってしまいますが、埋没法よりも希望の二重が実現しやすいというメリットがあります。さらに、オプションにはなりますが、加齢やアイプチなどの影響で伸びてしまったまぶたの皮膚を、施術時に切除することや、眼瞼下垂の手術も同時にできるので、目の開きが悪い人などにもお勧めです。
埋没法で二重手術をしたけど気に入らなかった場合はどうする?
編集部
もし施術後に気に入らなかった場合、どうしたら良いのでしょうか?
高橋先生
まずは施術を受けたクリニックに相談しましょう。それぞれの状態などにもよりますが、埋没法の場合は糸を外してやり直すことが可能です。
編集部
やり直すことができるのですね。
高橋先生
ほとんどのクリニックではそうだと思いますが、状態によっては完全に元通りにするのが難しいこともあるため、修正の可否について事前に確認しておくとよいでしょう。また、料金についても自由診療なのでそれぞれのクリニックによって異なるため、確認しておくことをお勧めします。
編集部
どのタイミングで再手術を検討するのが良いですか?
高橋先生
施術後すぐは腫れが残っているため、少なくとも2~6ヶ月ほど経過を見てから判断するのが理想です。早すぎると、まぶたの状態が安定せず、再手術をしたとしても仕上がりに影響することがあります。
編集部
ほかに、再手術の注意点などはありますか?
高橋先生
何度も埋没法を繰り返すとまぶたへの負担が大きくなり、糸が留まりにくくなることなどもあるため、再手術の回数には注意が必要です。また、「再手術」といっても、抜糸が必要な場合とそうでない場合があります。抜糸の有無で、手術時間やダウンタイムが変わってきますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
配信: Medical DOC