【愛知県豊田市】山間地に高齢者福祉を届ける!トヨタの「e-Palette」車内で高齢者が介護美容を体験

豊田市は、トヨタ自動車とともに、モビリティサービス専用バッテリーEV「e-Palette(イーパレット)」をマルチタスク車両として活用した実証実験を実施した。マルチタスクとは、車内のレイアウトを柔軟に変更して、1台を様々な使い方で活用すること。

この取り組みでは、e-Paletteの車内で介護予防サービス「ずっと元気!プロジェクト」を提供し、足助地区に住む高齢者に向けて2月6日(木)~3月10日(月)の計5日間、実証実験を行った。

モビリティサービス専用バッテリーEV「e-Palette」

「e-Palette」は、「街の景色を変え、人々の暮らしを支えるモビリティサービスを実現する」というコンセプトのモビリティサービス専用バッテリーEV。

低床かつ大開口で開放感ある車室空間と車高調整機能・スロープを備えることで、多くの人の移動を支えると共に、モノやサービスを運ぶなど様々なモビリティサービスへの活用を目指している。

ケアビューティストによる「介護美容」が採用

「ずっと元気!プロジェクト」の介護予防サービスの一つに、高齢者に美容を提供し心身のケアを行う「介護美容」を採用。サービスを提供するのは、ミライプロジェクトが運営する介護美容研究所(名古屋校)を卒業したケアビューティストだ。

介護予防サービスの中でも「介護美容」が採用されたのは、男女ともに参加できること、足助地域では実施されておらず市街地でのみサービス展開されていたこと、場所の制約が少ないことなどが理由。

そして美容技術を通して心身全体へアプローチを行う介護美容が、マルチタスク車両と相乗効果があると考えたからだ。

同実証実験は、「e-Paletteの多目的利用の有効性検証」と「山間地域の高齢者の福祉サービスに対するニーズ確認」を目的として実施された。

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