イビキ治療は「どのくらいの期間」で終わる? レーザー治療の回数や効果を医師が解説

イビキ治療は「どのくらいの期間」で終わる? レーザー治療の回数や効果を医師が解説

いびき・SASの切らないレーザー治療を医師が解説

編集部

切らないレーザー治療について、もう少し詳しく教えてください。

皆川先生

この治療は日帰りで可能で、治療当日から普段通りの生活を送ることができます。飲酒は治療当日のみ控えていただきますが、基本的に治療直後から通常の食事や会話が可能です。治療後の痛みや違和感もほとんどありません。

編集部

どのくらいで効果が出るのですか?

皆川先生

個人差はありますが、3~4週間後に治療効果を実感される方が多いようです。効果が出るまでの治療回数にも個人差があり、1回目の治療後だと4〜5割、2回目で7割の人が効果を実感されます。3~4回治療を行うと、その後は1年間以上効果が持続すると言われています。いびき自体の状況については本人がわからなくても、「熟睡するってこういうことか」「目覚めがスッキリした」「日中の呼吸が楽になった」といった実感を持つ方はたくさんいます。

編集部

治療について、ほかに知っておいた方が良いことはありますか?

皆川先生

保険が適用されず自費になってしまうため、費用については事前に確認しておくことをお勧めします。また、高度の肥満の方やSASが重症の方などが、症状を軽減するは難しいので注意してください。SASは肥満との関連が高いので、治療とダイエットの併用がおすすめです。

編集部

最後に、メディカルドックの読者へのメッセージをお願いします。

皆川先生

いびきは単なる音の問題ではなく、SASである場合が多くあります。SASと診断された方で、外科的治療に抵抗がある場合には、レーザー治療を検討してもいいと思います。最近のレーザー治療は技術が進歩しており、たとえば当院では、粘膜表面を引き締めるレーザーと、深い部分をじわじわと引き締めるレーザーの2種類を併用して、高い効果を目指しています。自覚症状がなくても重度のSASのケースは少なくありませんので、まずは医療機関に相談してみることをおすすめします。

編集部まとめ

いびきは単なる音の問題ではなく、SASなどの病気が隠れていることがあります。放置すると健康に悪影響を与えたり、事故を引き起こしたりするリスクが高まる場合もあります。治療にはいくつか選択肢がありますが、手術を避けたい方や、日常生活への影響を抑えたい方には、飲食や会話に支障のないレーザー治療がおすすめです。いびきを指摘されたことがある方や、睡眠に不安を感じている方は、早めに医療機関に相談してみてください。

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