栄養豊富で、幅広い料理に活躍する「卵」。なんとなく「赤玉」や「黄身の色が濃い」ほうが、美味しそうに感じませんか?
実は、卵の味や栄養価は、殻や黄身の色によって決まるわけではないんです。今回は、卵の殻や黄身の色の違いを比較しながら、卵の選び方のコツをご紹介します!
※本記事は食の専門家監修によるものです。
■殻の色の違いは「鶏の品種」の違い
殻の色の違いは、「鶏の品種」の違いによるもの。
同じ環境やエサで育てた場合、赤玉と白玉で味や栄養価の違いはほとんどありません。
しかし一般的に、赤玉のほうが高価格なことが多いですよね。
その主な理由は、赤玉を産む鶏のほうが体が大きく、飼育コストがかかること。
さらに日本では、「赤玉=高級」というイメージが定着し消費者に好まれやすいため、飼料にこだわって飼育する生産者が増えていることも影響しています。
■黄身の色の濃さは「飼料」の違い
黄身の色も、濃いほうがより濃厚で栄養があるように感じますよね。
左が白玉、右が赤玉ですが、赤玉のほうが黄身の色がやや濃く見えます。
白身を外し、黄身だけで比べてもやはり、赤玉のほうがやや濃く見えます。
しかし殻の色同様、黄身の色の濃淡も、味や栄養価とは無関係。
黄身の色は飼料の「色素」に影響を受けます。色の濃いパプリカなどを多く与えると濃い黄色に、お米や小麦などを多く与えると白っぽく淡い色になるんです。
配信: メンズレシピ