個性派“シンガー”チームもプロの厳しい審査に苦戦「(他の)人の曲を歌ってもその人の曲にならないと」<ミスタートロット ジャパン>

個性派“シンガー”チームもプロの厳しい審査に苦戦「(他の)人の曲を歌ってもその人の曲にならないと」<ミスタートロット ジャパン>


「ミスタートロット ジャパン」第5回より、「現役シンガー」チーム / (C)FANY Studio
サバイバルオーディション番組「ミスタートロット ジャパン」の第5回が、3月19日にLeminoで配信された。第5回は個性派がそろう「シンガー」チームなどが本選一次の審査に挑んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■風水ノ里恒彦、しいたか。ら個性派シンガーが登場

「ミスター・トロット」シリーズは、2020年に韓国で放送されるや社会現象を巻き起こした人気番組。挑戦者たちは韓国の音楽ジャンルの一つである「トロット」を歌い上げ、トップの座を目指す。日本版では、昭和から平成にかけて大ヒットした日本の歌謡曲をテーマに選び抜かれた精鋭74人が、初代Mr.TROT(ミスタートロット)の座を懸けてハイレベルな争いを繰り広げる。

第5回は、前回に引き続き本選一次の審査の模様から。まずは現役で歌手活動を行う「シンガー」の6人のステージから。マスター予選では風水ノ里恒彦やしいたか。など、ステージ上で強烈な個性を放った「シンガー」チーム。今回はチーム対決ということで絆を深めるために決起集会で居酒屋へ。MCの後藤輝基に「練習せいや!」とツッコまれながらも、それぞれがこれまでどんな人生を送ってきたかを打ち明け、お互いを理解し合った後に合宿へと向かった。

全員が現役のプロ歌手として活動しているため、それぞれの個性が強く出過ぎないよう、慎重にお互いの良さが出るような歌のパートを決めていく。また、チーム活動に慣れていないため、思いのほかチームとして合わせていくことに苦戦するが、互いを否定せずに協力し合う姿が印象的だ。

本番では、「歌姫トロット」をテーマに、松田聖子の「青い珊瑚礁」と中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」の2曲を披露。冒頭から持ち前の安定感のある声量でステージを作り上げるが、惜しくもハートの数は9個となる。細川たかしは「しいたか。さんと風水ノ里さんは、2人で地方回ったら良いんじゃないかな。キャラが良い!」と絶賛。

一方で、唯一ハートボタンを押さなかったプロデューサーの武部聡志は、厳しく審査しようと思っていたと前置きした上で「僕は歌ってオリジナリティーだと思っていて、人の曲を歌っても、その人の曲になっていないと駄目。今回はそれがちょっと薄かった」と、押さなかった理由を述べた。審議の結果、合格者として風水ノ里恒彦、しいたか。、Tarkieeの3人が通過した。

■ミュージカル演出で会場を盛り上げる芸人&韓国人挑戦者チーム

続いて、本業お笑い芸人の2人と日本で音楽活動経験のある韓国人5人による混合チーム「KOREA&コメディアン」が登場。「ロックトロット」をテーマに、国境を越えたチームワークで合宿後も日本と韓国でお互いを支え合った。

本番ではミュージカル風に仕上げた見事な演出で、他のチームを驚かせる中ハートの数は8個という結果に。チームとしてのパフォーマンスの質の高さを褒められるが、本来持っているはずのそれぞれの歌唱力が発揮できず、全員での合格を逃してしまう。審議の結果、YANAGIとジュノが合格となった。

3組目の「社会人」チームは、ほぼ全員が未経験のジャンル「演歌」をテーマに、細川の「望郷じょんから」と北島三郎の「まつり」を披露。チームメンバーで唯一の演歌経験者・大下魁希が体調不良により辞退せざるを得ないという状況になり、5人の挑戦者で難しい課題曲に挑んだ。

難度が高いジャンルに挑戦した彼らに対し、Crystal Kayは「声にやられるインパクトがもう少し欲しかったですね」と評した。審議の結果、篠笛のパフォーマンスと歌唱力が認められた辻大貴のみが追加合格者となった。

「ミスタートロット ジャパン」(全10回)はLeminoにて、毎週水曜夜9:00より最新回配信中。

◆文=suzuki

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