やさしく話しやすい義姉は、甥っ子の衣類やおもちゃをたびたび私の息子に譲ってくれます。育児には何かとお金がかかるのでとても助かるのですが、義姉のあるひと言がいつも引っかかっていて……。
お下がりは“譲る”ではない……?
親戚の集まりがあると、義姉から「使っていない洋服がたくさんあるから持っていくね」とメッセージが届きます。最初はありがたいと思っていたので、「お願いします」と返信していました。
しかし、渡すときに必ず「これ貸すね」と釘を刺すように言われることに、疑問を感じるようになりました。
義姉にとっては“貸す”だった!?
会うたびにお下がりを持ってきてくれる義姉。新たなお下がりを持ってくるたびに、「貸した服はサイズアウトした? もう使っていない?」と聞いてくるようになりました。次第に私も、「義姉にとってのお下がりは貸すものなのか」と気づきました。
「汚しちゃうから」とやんわり断っても、持ってきてくれるお下がり。「貸す」といえるような服かというと、そうではありません。「使い古した服」だと思うような、記名されている保育園着が多いのです。
しかし、返却するとなると、これ以上汚してはいけないので怖くて息子に着せられません。着ていないことは隠したうえで、ある程度時間が経ったら返却するようになりました。ちなみに返却したときの義姉の反応は特に何もありません。
義姉は善意でお下がりを提供してくれていたのですが、「譲る」ではなく、「貸す」お下がりは、とても気を遣います。すでに着古していたものだとしても、使うことにも気が引けてしまいました。今はお互い仕事や子どもの保育園があるため、会う機会が減りましたが、レンタル式のお下がりは続いています。
著者:宮﨑るか/女性・主婦。2020年生まれの男の子ママ。やんちゃであざとい息子とにぎやかな毎日を過ごしている。育児の合間に、インテリアや育児グッズの記事をメインに執筆中。
イラスト:宮﨑るか
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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