長女が1歳6カ月ごろのことです。夜中に咳で起きてしまうことが3日間続きました。その咳は普段よりも痰が絡む感じで、長女も痰が落ちてきて苦しいのか、抱っこしていないと落ち着いて寝てくれず、親子で寝不足の3日間となりました。
咳が続くため受診した結果…
少しずつ改善している気はするものの、やはり咳が気になり小児科を受診しました。すると「お母さん、クループ症候群です。入院をすすめます」と言われ、驚きました。
先生の説明では、クループ症候群は感染によって気道が狭くなってしまう病気で、特徴的な咳が出るとのことでした。長女の場合は特徴的な咳がそれほど出ていませんでしたが、気道が狭くなっていると最悪窒息死してしまうと言われ、本当に驚きました。入院後は咳も落ち着き、無事に退院できました。
少しでもおかしいと思ったら、夜間でも受診をしたほうがいいと実感。のんびりと3日間も様子を見ていて、その間に何かあったらと考えると今でもゾッとします。それ以来、わが家は判断に困ったら「#8000」にすぐ電話して相談したり、病院を教えてもらったりしています。
◇ ◇ ◇
お子さんが無事に回復して本当によかったです。
クループ症候群とは、ウイルス感染が原因の呼吸器疾患のこと。喉の奥が腫れて、特徴的な咳が出ます。特に、生後6カ月〜3歳ごろのお子さんに多く見られ、「ケーン」「ケン」といった犬が吠えるような咳や、オットセイの泣き声のような咳が出たり、息を吸うときに「ヒューヒュー」といったような音が出たりするのが特徴です。重症化すると呼吸が困難な状態となってしまうため、いつもと違うと感じたらすぐに医療機関を受診してください。また、こちらのママさんのように「#8000」に電話をするのもよいでしょう。
※子ども医療電話相談(#8000)とは、休日・夜間の子どもの症状にどのように対処したらよいか、病院を受診したほうがよいのかなどの判断に迷ったときに、小児科医師・看護師に電話相談ができる事業です。全国同一の短縮番号「#8000」をプッシュすることにより、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からアドバイスを受けられます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鈴木 苑子/30代女性・パート
3姉妹の母で、現在育児休業中。多忙な毎日を過ごしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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