桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナちゃんと3人で暮らしています。とてもやさしく紳士的だった夫は、結婚後にモラハラ化。家事も育児も丸投げし、夜には無理やり行為に及び、カスミさんは毎日我慢を強いられる生活を送っていましたが、夫がモモナちゃんにけがをさせたことで限界がきて、家を出ました。
モラハラ気質の改善を夫が図ったことで、一時は関係修復の兆しが見えていた2人。しかし、浮気を疑った夫の罵倒と暴力が決定打となり、カスミさんは離婚を決意。
話し合いが始まると、別れたくない夫はカスミさんを責める暴言を吐き、殴りかかってきました。カスミさんは「ここ、ファミレスだよ？」と、人目があることを指摘して暴力を回避。
「もう俺にチャンスはないのか？」と呆然とする夫に、この経験を次の家庭に生かすよう伝えてその場を立ち去りました。
言いたいことをすべて伝えたカスミさんはそのまま離婚届を提出し、実家で待つモモナちゃんのもとへ。モモナちゃんは、無事に戻ってきたカスミさんに「えらいね！」と笑顔で声をかけました。
一方、カスミさんと別れた夫は……？
結婚生活を振り返る元夫
結婚生活を思い返した夫は、厳しかった父親と同じように自分も家族から笑顔を奪っていたことに改めて気づきます。
「全部カスミのおかげだった……」
世間体ばかり気にしていた自分に対し、必死で家族を守ってくれていたカスミさんの気持ちを想像した夫は、涙を流したのでした。
失って初めて、家族の気持ちを考えられた夫。
できることなら、離婚に至る前に立ち止まって家族の心に寄り添えていたら良かったかもしれません。
実際に夫からの暴言や暴力にさらされていたカスミさんや、それを見ていたモモナちゃんは、その涙以上に深く傷ついています。
自らの失敗を悔やむ気持ちはわかりますが、夫には2度と同じことを繰り返さないよう肝に銘じ、前を向いて歩んでほしいものです。
次の話を読む → 著者：マンガ家・イラストレーター しろみ
配信： ベビーカレンダー（パパママ）
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