家事のやり方は見よう見まねで覚えたり、自己流で身につけたたため、きちんと教えてもらったことはないという人も多いかもしれません。
でも、当たり前のようにやっている家事のなかには、じつはあまり意味のないものや逆効果のものがあることも。また、昔は必要だったけれど、時代の変化に伴い、不要になる家事もあります。
そこで今回は暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、じつはやっても意味がない、もしくは逆効果ともなりかねない家事を5つ教えてもらいました。
1.布団をたたく
天気の良い日に干した布団をパンパンとたたくと、白い粉のようなものが舞って、ホコリやダニが落ちているように感じるかもしれません。でも、じつは布団たたきは逆効果な家事のひとつ。布団をたたけば、表面の汚れは落ちますが、それ以上に繊維を傷めて布団の寿命を縮めたり、アレルギーを引き起こす可能性のあるダニの死骸やフンを飛散させたりすることにつながります。また、過去には布団たたきの音による騒音をめぐって裁判が行われたことも。
布団を干す目的は、汚れを落としたり、ダニを死滅させたりすることではなく、乾燥させることにあります。天気のよい日中1~2時間干したら、たたくのではなく、表面をなでるように払って表面の汚れを落としましょう。布団を取り込んだあとで、その表面に掃除機や布団クリーナーをかける、ダニの死骸やフンを含めた汚れを吸い取ることができます。
2.重曹とクエン酸を混ぜる
お掃除アイテムとして定番となった重曹とクエン酸。いずれも食品としても使われるもので、比較的安全性が高く、場所を選ばずに使用しやすいというメリットがあります。
弱アルカリ性の重曹は油汚れや手あかなどの酸性の汚れを、酸性のクエン酸は水あかや石けんカスなどのアルカリ性の汚れを落とすのに役立ちます。では、重曹とクエン酸を混ぜれば、どんな汚れでも落とせるのでは…と思うかもしれませんが、これはあまり意味がありません。
重曹とクエン酸を混ぜると中和反応が起こり、二酸化炭素が発生します。勢いよく泡が出て、効果がありそうに見えますが、汚れをはがすような効果はありません。それよりも重曹、クエン酸ともに、それぞれ単体で適した汚れに使う方が効果的です。
配信: サンキュ!