筆者の話です。私は、保育園から中学校までほぼクラス替えのない少人数の地域で育ち、同級生たちとはとてもよい関係でした。ですが、毎年、同級会が開かれていたものの、私はここ数年参加していません。
かつては幹事もやっていたけれど
若い頃は同級会の幹事をするほど積極的に参加していました。しかし、離婚して仕事を始めてからは足が遠のいたのです。人付き合いを整理したことも理由の一つですが、決定的だったのは、ある出来事でした。
私は旅行会社に勤めていました。以前、親友にその話をしたことがあり、彼女は何気なく同級会でその話をしてしまったらしいのです。
すると 「旅行会社に勤めているなら、安く泊まれるんでしょ? 手配してほしい」 と言われたそうで、親友から連絡先を教えていいかと確認が入りました。
よみがえった嫌な記憶
その瞬間、嫌な記憶がよみがえりました。
昔、別の知人に「できるだけ安くしてほしい」 と頼まれ、希望通りに手配したのに、帰宅後に文句を言われたことがありました。
「部屋が狭かった」 「食事が期待外れだった」 ――いろいろ提案した結果、決めたのは彼女。説明もしたはずなのに。
もう、同じ思いはしたくない。
確かに、社員向けの補助を使えば少しは安くなりますが、それは基本的に家族向けの制度。知人に適用するのは難しいし、そもそもルール違反です。
旅行先を紹介するくらいならいいけれど 「安く泊まれるなら」 と都合よく思い出される関係を続けるつもりはありません。