子育て世帯の負担減や支援を目的に、近年は授業料の無償化が進んでいます。今後も制度内容のさらなる拡充が予想されるので、「わが家は該当しない、もらえない」という人も、現時点の最新情報をしっかりチェック!
子だくさんなら高所得世帯でも支援の対象に!大学無償化制度
20年から始まった大学などの修学支援新制度は、大学や短大、専門学校などに通う低所得世帯の子どもを授業料&入学金の減免、給付型奨学金という2つの柱で国がサポートする制度です。当初は住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯が対象でしたが、24年度からはそれを超える収入があっても、扶養する子どもが3人以上の多子世帯、学費が高い私大の理工農系学部に通う学生のいる世帯に支援が拡大。さらに25年度からは多子世帯の所得制限がなくなり、授業料や入学金の減免は全額支援となります。「ただし児童手当とは異なり、下の子より上の子の支援が手厚くなる設計なので、内容をきちんと理解しましょう」。
児童手当のように、第3子以降ほど手厚い制度と勘違いしている人が多いので注意!
【注意】「無償化=お金がまったくかからない」ではない!
下表は年間の上限額で、国公立大の場合は4年間で約244万円、私大の場合は4年間で約306万円の免除が上限に。また、高所得の多子世帯への給付型奨学金の支援はなく、代わりに年収約800万円までは無利子の貸与型、年収約1100万円までは有利子の貸与型の奨学金が基準を満たす希望者全員に貸与されます。
配信: サンキュ!