しっかり寝ても眠いのはなぜ? 病気の可能性も?!  原因と対策を解説

しっかり寝ても眠いのはなぜ? 病気の可能性も?!  原因と対策を解説

香りを活用する

香りには自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

とくにおすすめなのはラベンダーの香りです。ラベンダーの香りのもととなる「リナロール」や「酢酸リナレル」という成分には、安眠作用やリラックス効果があります。寝室でラベンダーの香りのアロマを焚けば、精神を落ち着かせる空間を作ることができます。

そのほか、カモミールの香りもおすすめです。カモミールに含まれる「アピゲニン」という成分には、抗炎症作用や鎮静作用があります。寝る前にカモミールティーを飲めば、胃のむかつきや精神不安を解消してくれるので、落ちついた状態で眠りにつくことができるでしょう。(※4)

適度に運動する

適度な運動も睡眠の質を向上させるのに効果的です。日中にからだを動かすことでからだがほどよく疲弊し、眠気を感じやすくなります。

運動といってもウォーキングやジョギングなどの軽度な運動でOKです。運動する時間がない人は、通勤時に一駅分歩く、近い距離なら車を使わず歩いて向かうなど、からだを動かす機会を増やすだけでも効果が見込めます。

大切なのは習慣づけることです。無理のないレベル・頻度で実践しましょう。

過眠対策のカギは質のよい睡眠

日中の眠気の原因は睡眠の質の低下にあることがほとんどです。とくに気候や環境の変化が激しい春は、自律神経が乱れやすく睡眠トラブルを感じやすい季節。そのため、寝室の環境や日々の生活を整えることが大切です。自分に合った対策を見つけてぜひ今日から実践してみましょう。

<参考文献>PROFILE
医師
木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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