子どもの近視は、一度進行すると元に戻ることが難しく、成長期には特に進行が速いと言われています。スマートフォンやタブレットの普及により、目を酷使する機会が増えた現代では、子どもの視力低下を心配する親御さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、近視の進行を抑えるための生活習慣や予防策について、「片桐眼科クリニック」の片桐先生にお話を伺いました。
監修医師:
片桐 喜彰(片桐眼科クリニック)
北里大学医学部卒業。その後、東京医科大学病院、伊豆下田病院(現・伊豆下田診療所)などで眼科医として経験を積む。2009年、神奈川県横浜市に「片桐眼科クリニック」を開院。医学博士。日本眼科学会専門医。
編集部
子どもの近視は進行が速いというのは本当ですか?
片桐先生
子どもは、成長期(背が伸びる時期)に目のサイズも大きくなっていきます。そのときに、眼球の奥行も長くなり、近視化することが多いですね。
編集部
では、日常生活でできる近視の対策・予防法を教えてください。
片桐先生
確実に「これをすれば予防できる」「これで対策できる」という確実な方法はありません。ある程度のエビデンスが確立されているものとしては、「外遊びや屋外での活動などで太陽光を浴びること」「何かを読むときには、適度な照明を使い、正しい姿勢で30cm以上離して読むこと」、そして「十分な睡眠時間を確保すること」などがあります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
片桐先生
特に視力の良い親御さんは、子どもの視力低下を気にする傾向があります。その原因と程度により、対処方法が変わってくるため、過度に恐れず、まずは眼科で検査を受けた上で、治療について相談することをおすすめします。
※この記事はメディカルドックにて<子どもの「近視」の治療法を医師が解説! 放置のリスクや予防法もご紹介>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
