
闘病コミックエッセイ「鼻腔ガンになった話」は、累計5000万PV超えと大反響を呼んだ漫画。2児の母・やよいかめさん(@yayoi_kame)が、鼻づまりで病院に行ったら「がん」が発覚したというところから話は始まる。
発売中の書籍から一部抜粋し、ご本人に漫画の内容や見どころを聞いてみた。
■「がんサバイバーへの一歩」
鼻腔ガンとの診断が下り、精密検査を受けるやよいかめさん。家族との外食時には、鼻に詰めたガーゼが飛び出して流血するアクシデントに見舞われる。














抗がん剤治療で、髪の毛が抜けてしまうのか?不安だらけの時、心の支えになったのは、ネットで見かける患者たちの前向きな体験談だった。









治療のスケジュールが組まれた。放射線と抗がん剤でがんを小さくしてから切除する方針だ。放射線を当てる際に顔がずれないように固定するマスクの型を取る。







■同じがん患者の体験談が心の支えに
入院を前に不安は尽きない。「抗がん剤治療による脱毛も不安でしたが、腫瘍が鼻だったので、手術で顔が変わってしまうのがとにかく怖かったです。鼻が削げて無くなったらどうしよう、と思っていました。そうなったとしても、自分が家族みんなをサポートしたり、子供たちを育てたりすることはできたりするはず、と前を向きました。『どんな顔になってもできることはある!顔が変わっても生き抜こう!』と決意をして通院。ですが、術後に元の顔に戻れるかどうかやっぱり心配で、顔を復元する整形についても調べていました」
通販サイトのウィッグのレビューなど、がん患者の体験談にも勇気づけられたという。「『抗がん剤治療で髪の毛が抜けてしまったので、こちらのウィッグを買いました。自然なつけ心地でよかったですよ』といった書き込みです。ただそれだけのなんてことのない一言だったんですが、『一緒だ!』と思えて心がフッと軽くなりました。それまでは『自分だけが大変!』っていう思いが無意識にあったのかもしれません。若いがん患者さんの意見が聞けてうれしいと感じた経験が、がんの漫画を描くきっかけの一つになりました」
そして、「がん告知以降も、子供はいつも通り元気でした(笑)。逆に『ママ、がんなんですけど?』って何回か申告したくらい。『ママが入院する前にしっかり甘えとくね』というちゃっかりさんたちでした。まだ幼かったため、実はがんについてよくわかっていなかったのではないかと考えています。数年後、『はたらく細胞』のがん腫瘍の回を見て、『ママって、ヤバかったんやなぁ』と言っていました」
※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。
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配信: Walkerplus
