あるメンフクロウの赤ちゃんの写真が2月ごろから、日本のSNSで大流行しています。ふわふわとした羽毛の赤ちゃんが一生懸命、走っている姿に、「かわいい」という声が集まっています。
Xでは、大阪・関西万博や玩具「シルバニアファミリー」の公式アカウントが、この写真からインスパイアされた画像を投稿して注目を集めました。ファンアートも盛んで、ユーザーたちがフクロウのイラストやアニメーションを投稿しています。
この写真はもともと、オランダの写真家、ハニー・ヘーレさんが撮影したものです。2021年の海外メディアの記事によると、へーレさんは、メンフクロウを撮影している最中に、草の上を走るかわいらしいメンフクロウのヒナの姿を捉えたといいます。
その後、日本のXで紹介されると、そのユーモラスな写真が人気となり、「エッホエッホ」という走るときの音とともに、拡散しました。へーレさんはこうした日本での人気をどのように感じているのでしょうか。
弁護士ドットコム編集部がSNSのメッセージでインタビュー取材しました。
●「日本での人気に驚きました」
——あなたの写真が日本で非常に人気であることをご存じでしたか?
この写真がすでに世界中に広まっていることは知っていましたが、現在日本でこれほど人気があるとは驚きでした。
それを知ったのは、何人かの日本の方々から連絡をいただき、写真がどのように使われているのかを教えてもらったからです。
——あなたの写真が日本でこれほど人気になったことについて、どう思われますか?
私の写真が日本で話題になり、人々を笑顔にし、喜んでもらえていることに驚いています。
私としてはとても嬉しいことですし、写真の著作権は私にあるので、そういった関心を持ってもらえることをありがたく思っています。 正直に言うと、この写真がどのようにしてここまで広まったのかは分かりません。
私自身は当時、自分のFacebookページに投稿しただけで、それ以上積極的に拡散したことはありません。しかし、インターネットが独自の方法を見つけたようですね。
●「この写真は、努力や可能性、成長の象徴です」
——ファンアートのほかに、写真を加工したパロディ作品もあります。 このようにあなたの作品がオンラインで使用されることについて、どう思いますか?
商業目的でないファンアートはとても楽しいと思います。 興味があるので、ぜひ見てみたいですね。
ただ、もし商業目的で使用される場合は、事前に知らせていただけるとありがたいです。
——日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
この写真を見るたびに私は嬉しい気持ちになります。 なぜなら、これはフクロウの一生の中のほんの短い瞬間をとらえた特別な写真だからです。
まだ飛ぶことはできませんが、一歩一歩前へ進み、練習し、成長しようとしています。 それは私にとって「努力」「可能性」「成長」「人生の喜び」を象徴しています。
そして、それを日本のファンの皆さんにも届けたいと思っています。 心を込めて。
配信: 弁護士ドットコム