いちばん大変だったのは3人目と4人目のとき。完全にキャパオーバーに!
――年子と聞くと、2人だけでも大変なイメージですが、6人とは・・・。実際にはどうでしたか?
日記 正直な話、大変じゃないときはないですね(笑)。毎日がイベントだし、毎日トラブルが当たり前なんです。でもその分、自分が子どもたちを通して強くなっていることを実感したり、「何でも大丈夫!」という気持ちになれたり、楽しさもはるかに大きい気がします。だから、”幸せ”という気持ちのほうが強いです。
年子6人だとそこで社会ができるので、けんかをしても自分たちで解決したり、我慢したりと、子どもたちで考えて育っていくので自立も早いなと感じています。そのあたりは、年子6人というのはよかったなと。
――精神的に大変だった時期はあるんですか?
日記 もう7人もいるので、精神的には毎日「どうしよう〜!」とか、あれこれ心が削られるようなソワソワ感というのか・・・。それが日常ですね。何かが起こる確率は、7倍ですから(笑)
でも、悩んでも無駄なんですよね!なるものはなる、ならないものはならないが現実なので。おかげで、精神もかなり鍛えられました。
――シンガポールでの子育てだったから、年子6人でもやっていけたと感じますか?
日記 それは絶対にそうだと思います。シンガポールの人は、基本的に子どもに優しいです。あと、人の目を気にしないで子育てができるのもいいですね。
シンガポールには多種多様な文化があって、子育ても同じように多種多様なので、自分らしく子育てができるんです。だから、とても気が楽! でも、シンガポールでも子どもが7人いる家庭はなかなかいないので、そこは毎回驚かれますよ(笑)
ローカル校に通ったことで、「どの国の人もみんな一緒」という感覚が当たり前に
――子どもたちは普段、どの言語を使っていますか?
日記 子どもたちは、普段は英語でしゃべります。きょうだい同士は英語で、親子の会話は日本語。中国人のお友だちと一緒にいたり、中華系レストランなどに行くと、子どもたちの言語は中国語に変わります。あとは、ママの悪口を言うときも中国語。私がわからないからって(笑)
学校では英語と中国語で、日本語を使うのが親子の会話だけなので、逆に日本語がしっかり使えていないのが心配な点ではあります。だから私がもっと英語を勉強して、深い話もできる様になりたいんですよね、でも、シンガポールで生まれてシンガポールで育っている子ども達の英語にはかなうはずがないと開き直って、毎日教えてもらってます(笑)
――ローカルの学校を選んだのには理由がありますか?
日記 あくまでもこれは私の考えですが。せっかくシンガポールで生活しているのに、現地のことを知らずに日本の生活を続けていくより、どっぷりシンガポールの地に足をつけてすべてを知り、経験していくほうが、人生がおもしろいし、いろいろなことを知れるんじゃないかと思うんです。でも、日本人でローカルの学校に通わせている人は少ないと思います。シンガポールは、インターや日本人学校もあるし、その家族の考えに合わせていろいろな選択ができるんですよ。
ローカルの学校、私はすごく好きなんです。シンガポールは多国籍国家なので、本当にいろいろな国の子どもたちがいます。それこそ、ターバン巻いている子だとか、宗教もそれぞれですし。学校の授業やイベントでも、それぞれの国のお祭りごとを祝おうという事に取り組んでいるんです。変な差別もないし、どの国の人もみんな一緒なんだよという感覚が当たり前にあって、それがいちばんいいなと思ったところです。
――子どもたちは習い事もしていますか?
日記 シンガポールは教育熱心な国なので、現地校に通っていると中国語のテストがあって、そこで点数を落としてしまうとそのあとが大変なんです。小学6年生で大きなテストがあるのですが、そこに影響が出てしまうんです。塾や習い事に行っておかないと、現地校はレベルが高いので、ついていくのが大変になります。
わが家の場合は、英語(国語です)、数学、サイエンス、中国語に通っています。でも、そればかりだと疲れちゃうので、体を動かすために、水泳やサッカー、テコンドー、バレエなども習っているんです。だから、平日も土日も習い事だらけ。
これも、やらせるかやらせないかはもちろん自由です。私たちは、子どもたちがシンガポールになじんで、学校でも現地の子と同じように勉強してテストを受けさせたいので、そのような生活をしています。頑張って働いたお金は、すべて塾代です(笑)
子どもたちは塾や習い事で大変だと思います。正直、かわいそうだなと思うときも。でも、小さいときからのこういう頑張りって、とても大切だなと思うんです。だから、子どもたちが少しでも息抜きもしっかりできるように心がけています。
配信: たまひよONLINE