「キャンプのスキルが、もしものときに役立つ?」というテーマのもと、三重県玉城町で開催された防災イベント 「いつもTOもしもCAMP vol.1」 。筆者もワークショップの講師として参加してきました!避難訓練と聞くとむずかしそうなイメージがありますが、このイベントは「キャンプを楽しみながら防災を学ぶ」というスタイル。電気なし、水なし、トイレあり。そのような環境で、実際にキャンプをしながら「もしもの時」をリアルに体験し、具体的な備えの知識を身につけることができました。さらに、人気YouTube番組のスペシャルゲストも登場! 防災×キャンプの魅力が詰まったイベントの様子をレポートします!
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防災イベント「いつもTOもしもCAMP vol.1」
「いつもTOもしもCAMP vol.1」 は、2025年2月22日〜23日に三重県 たまき水辺の楽校 で開催された防災イベント。特徴的なのは、「自主避難訓練を兼ねたキャンプ」ができること。
水・電気なしの環境で実際に泊まり、「何が足りないか?」「どんな準備が必要か?」を身をもって体験。キャンプを通じて防災スキルを学ぶ機会となりました。
イベント概要
【防災ノウハウ】「これは便利!」今すぐキャンプで使える備え術!
イベント会場では、さまざまなブースが並び、担当スタッフさんと交流しながら防災に役立つキャンプギアや知識を学ぶことができます。
キャンプですぐに試してみたい「防災ノウハウ」も教えてもらったので、いくつか紹介します。
①アルファ化米
「アルファ米」とは炊いたごはんを急速乾燥したものです。お湯や水を加えるだけで食べられるため非常食としてはもとより、登山やキャンプなどアウトドアでも使えます。
取扱メーカーも多く、コンビニ、スーパーマーケット、ホームセンター、スポーツショップなど、さまざまなところで入手できます。
アルファ化米の特徴
それでは、どのようなキャンプシーンでアルファ化米が役に立つのでしょうか?
キャンプで使える備え術!
普段から食べておくと、好みの商品がわかり備蓄にも役立ちますね。食品には賞味期限があります。賞味期限が迫っている備蓄食品をキャンプなどで使って、新しいものを買い足すようにすると無駄がなくなります。
アルファ化米を購入してさっそく試食してみました。好みの味がわかればストックもしやすくなります。
②湯煎で炊飯「ポリ袋調理」
ポリ袋調理とは、鍋で沸騰させたお湯に食材を入れて、口をとじたアイラップ(耐熱性のポリ袋)やレトルトパックを温める調理法です。
お湯は繰り返し使えるので、災害時など十分な水が得られないときに水を節約しながら温かい食事を提供できます。
今回は「初心者向け避難生活で活躍するキャンプ用品と使い方」というワークショップで、ポリ袋を使ってごはんを炊く方法を教えてもらいました。
ポリ袋調理のメリット
調理に必要なのは、鍋とポリ袋が溶けたり破れたりするのを防ぐ耐熱皿(鍋底に置く)と水だけ。お湯で調理するので、細かい火加減は不要です。吹きこぼれや、やけどに注意して調理しましょう。
キャンプで使える備え術!
水は飲み水以外にも料理に使ったり、手を洗ったりするときに必要です。ポリ袋調理は断水が続く場合に便利な調理法なので、キャンプでもぜひ試してください。
③簡易トイレ
地震・台風・豪雨などでライフラインが止まってしまうと、水が飲めないどころか、トイレの水も流せなくなってしまいます。
避難所では多くの人がトイレを利用するため、すぐに詰まったり壊れたりしがちです。
そんなときにあると便利な簡易トイレ。もちろんキャンプでも役立ちます。
キャンプで使える備え術!
簡易トイレは、平時に使って使用方法などを確かめておきましょう!
④避難先の選択肢にもなる「ルーフテント」
今回のイベントには、ルーフテントを載せた車やキャンピングカーも多く集まっていました。
各地で地震や豪雨災害などで避難が必要となったとき、避難所や自宅の他に自家用車が一時的な避難所として利用されることがあります。
自家用車にルーフテントが取り付けてあれば、災害などの緊急時にも慌てず避難場所を確保できます。
メリット
活用範囲も幅広くメリットも多い反面、災害時は設置場所・スペース、水やトイレが近くにない場合もあるので、しっかりと状況把握をして慎重に判断しましょう。