女優の今田美桜がヒロイン朝田のぶ役を演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」（総合など）第1週「人間なんてさみしいね」の第5回が4日、放送される。のぶ（永瀬ゆずな）の父、結太郎（加瀬亮）が亡くなった。そんな彼女を励ましたい嵩（木村優来）は…。
「あんぱん」第1週「人間なんてさみしいね」（第1～5回）振り返り（ネタバレ）
1927（昭和2）年9月、のぶは父の結太郎（加瀬亮）を迎えに行った高知・御免与町の駅で嵩と出会った。誰も頼る人がない嵩と母の登美子（松嶋菜々子）は、商店街にある柳井医院に身を寄せるため東京からこの町へ。柳井家には、亡くなった父、清（二宮和也）の兄で医師の寛（竹野内豊）、妻の千代子（戸田菜穂）、6歳の千尋（平山正剛）らが住んでいた。
翌朝、のぶが通う御免与尋常小に嵩が転校してきた。都会育ちで目立つ嵩は昼休みにいじめっ子たちに弁当を奪われてしまう。その場をのぶに助けられた嵩は「キミは本当はいい人なんですね」と感謝するが、のぶは「おまんみたいなヘナチョコ、見よれんちや。しゃんしゃん東京にいねっ！」と言い捨てた。その後、帰宅したのぶは、嵩の父親が病気で急死し、寛を頼ってこの町に来たことを知る。のぶは自身の発言を後悔。翌日、自身の発言を謝罪すると、嵩は「乱暴なところもあるけど、優しい人なんですね」と言った。
その晩、嵩は、清がいたころを思い出し、家族でパンを食べる絵を描いた。その絵を千尋に見せながら、東京にいた頃を覚えているかと尋ねたが、千尋は首を横に振った。後日、嵩はのぶに、千尋は実の弟で幼いうちに子供がいない寛の家の養子になったと説明。「千尋は覚えてないんだ。東京の家のことも、父さんや母さんのことも…きっと僕のことも…」とさびしそうにした。
寛は、嵩が描いた家族4人の絵を見て「好きなものは、やればやるばあ、こじゃんと好きになる」と語り掛けた。登美子も「嵩、母さんもこの絵、好きよ」とほめたが、そのあとに「でももう前を向かなきゃね…」と付け足した。そんな登美子が、高知の街に用ができたためしばらく留守にすることに。いつ戻るのかと聞く嵩に登美子はすぐに戻ると答えたが、柳井病院には「出ていく」と書かれた登美子の置手紙が。登美子は再婚をしていた。大人から、嵩が母親に置き去りにされたという話を聞いたのぶは、空き地でぽつんと座る嵩を見かけた。「しゃあない…嵩はうちが守っちゃる！」と励ますのぶ。2人は「のぶちゃん」「嵩」と呼び合うようになった。
結太郎が出張で1カ月家を空けることになった。行き先は朝鮮半島の京城。のぶはさびしさと同時に登美子がいなくなった嵩を心配する。2人はこの日から外で一緒に弁当を食べることになったが、のぶは、嵩の弁当を奪おうとする田川岩男（笹本旭）らを投げ飛ばし、岩男の頭部にけがをさせてしまう。母の羽多子（江口のりこ）に連れられ岩男の家に謝りに行ったが、のぶは釈然とせず、けがをさせたことは悪かったが、弱いものいじめは許せないと訴え、その場で岩男を泣かせた。羽多子は帰り道で「のぶ…なんぼ自分が正しい思うたち、乱暴はいかん。痛めつけた相手に恨みが残るだけやき。恨みは恨みしか生まんがよ」と言って聞かせた。
結太郎が出発する日曜。駅まで見送りにきたのぶに、結太郎は「夢はゆっくり見つけたらえい」と話し、のぶの頭に自分のソフト帽をかぶせた。嵩はパン職人の屋村草吉（阿部サダヲ）とその様子を遠くから見つめていた。
ある晩、柳井医院の電話が鳴る。結太郎が帰りの船の上で亡くなったという。心臓発作だった。
「あんぱん」第5回あらすじ
結太郎があの世に旅立ち、悲しみに暮れる朝田家。しかし、のぶは一粒の涙も流さなかった。そんなのぶを元気にしたいと悩む嵩に、寛は「それが生きちゅうことや」と優しく教える。
翌日、表情なく居間に座り込んでいたのぶは、不意に立ち上がって駅まで全力で駆けていく。息を切らせながら必死に父を探すのぶに、駅に居合わせた嵩が歩み寄り、ある１枚の絵を差し出す。それを見たのぶは…。
「あんぱん」とは？
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
配信： iza!
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