えっ!「菜の花」という植物は存在しないの?春野菜の中でトップクラスの栄養とは?栄養士が解説

えっ!「菜の花」という植物は存在しないの?春野菜の中でトップクラスの栄養とは?栄養士が解説

菜の花に含まれるトップクラスの栄養とは?

 春の風物詩でもある「菜の花」。スーパーなどの野菜売り場では「ナバナ(菜花)」とも呼ばれ、つぼみと花茎、やわらかい若葉を食用としていただきます。独特のほろ苦さが、春の訪れを感じさせてくれます。実は春野菜の中でもビタミンとミネラルが群を抜いて豊富に含まれ、栄養面でもおすすめ。春ならではの味覚を、ぜひ楽しんでください。

実は「菜の花」という特定の植物は存在しない!?

 本来、「菜の花」は白菜やキャベツ、からし菜、ブロッコリーといったアブラナ科アブラナ属の花の総称。つまり、菜の花という特定の植物は存在しないそうです。

 日本の市場で一般的に出回っているのは、食用に開発された「ナバナ(菜花)」。在来種である和種と西洋種の2種類あり、西洋種の代表的な品種『菜々みどり』、採油用に栽培していた菜種の若菜を食用にした『三重なばな』、江戸東京野菜の一つに数えられている『のらぼう菜』などさまざまな品種があります。

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