
やっぱりベビーカーの使いやすさが重要?
少し古いデータにはなりますが、森永乳業が2008年10月9日~12月4日に、100人のママに実施した「ここが困った!子連れ外出事情」というアンケートがあるので、結果を見てみると…。
Q.外出時に不便を感じた場面(複数回答)
【道路編】
1位:歩道が狭い(35人)
2位:段差がある(34人)
3位:ガタガタの路面(33人)
4位:歩道が独立していない(19人)
5位:階段(9人)
1位となったのは「歩道が狭い」。ネット上では、電車内でのベビーカーの使用に関してよく議論が起こっていますが、電車だけではなく、歩道でもママが困ることがあるようです。狭い歩道はベビーカーを押しづらく、人や自転車との擦れ違いも大変で、場合によっては危険を伴う可能性もあるから、ママにとっては悩ましい問題といえそうです。
【買い物場所編】
1位:授乳場所がない(24人)
2位:おむつ替えの場所がない(20人)
3位:通路が狭い(18人)
4位:エレベーターがない(13人)
5位:カート、ベビーカーがない(11人)
1位は「授乳場所がない」。授乳ケープを使う方法もありますが、ママも周りにいる人も、人によっては抵抗があるもの。だからこそ、ショッピングモールや百貨店などにある授乳室やベビールームは、周りの人たちへ配慮しなくても気軽に授乳ができて、ママたちにとっては大切な場所ですよね。
【交通機関編】
1位:駅にエレベーターがない(21人)
2位:ベビーカーで乗り降りしにくい(20人)
3位:駅の階段にスロープがない(8人)
4位:授乳する場所がない(7人)
4位:おむつ替えの場所がない(7人)
最近ではエレベーターのある駅も増えていますが、場所によっては階段だけの場合もあるはず。そんなとき、子どもを抱え、ベビーカーを運んでとなると、ママも大変で子どもに危険があり、不便に感じるようです。
本調査は約10年前に実施されたものなので、現代は当時よりも生活しやすい環境整備が進んでいるとは思います。でも、当時と変わらずに子連れ外出には不便になることがあるのも事実。今後ますます、子育てしやすい環境が整っていくのか注目しましょう。
(文・山手チカコ/考務店)
出典:森永乳業「ここが困った!子連れ外出事情」