クローゼットの中身は着ない服ばかり!洋服の管理・処分法は?

第3回 夫婦それぞれの持ち物をどうやって管理する?喧嘩しない処分法と片付け術
夫婦それぞれの「持ち物問題」は、夫に不用品を処分してもらうだけではフェアじゃありません。妻の持ち物でついつい増えすぎるものの代表格といえば、やっぱりシーズンごとに買いたくなる洋服類ではないでしょうか。そこで整理収納アドバイザーの中山真由美さんにクローゼットの中身を上手に循環させる方法を聞きました。

着ないのに捨てられない服はない?理想のクローゼットをイメージ

「クローゼットを整理する前に、『なぜ今整理する必要があるのか』考えてみることが大切です。最終的にどういうクローゼットにしたいのか、理想形をイメージすると、物を整理したり処分するという億くうな作業もポジティブに感じられるのではないでしょうか」(中山さん、以下同)

たとえば、「流行りのコーディネートを楽しめるクローゼットにしたい」など、そういう気持ちで改めてクローゼットをのぞいてみると、「値段が高かった」とか、「痩せたら着るかも」といった理由をつけて、着る機会もないのに捨てられなくなっている服がたくさん眠っているのがわかりますね。

「痩せたら着ようと思っても、若い時とは痩せ方が違うから、体重は落ちたはずなのに腰回りは太ったままで着られないとか、いつの間にか流行遅れになっていたとか、実際よくあることなんです。結局、おしゃれを楽しむには自分の体型や年齢にあった洋服を持つことが一番なんですよね」

大量に洋服を持っていても、着ない服はないものと同じ。理想のクローゼットを思い描けば、着ない服とさよならする勇気が持てそうですね。

クローゼットの中身は着ない服ばかり!洋服の管理・処分法は?

クローゼットの中身を3つに分類。迷うものは日づけをつけて保管

「まずは、クローゼットの中のものを一旦全て出して、自分の持ち物を把握することから始めましょう。そして、過去1年間で使用したかどうかをめどに、『使う』、『使わない』、『迷う』の3つに仕分けをしていきます。『迷う』に分別されたものは、もう1ラウンド同じことをやってみてください。その頃になると、頭が“片付け脳”になってきて、さくさくジャッジできるようになっているはずです」

『使う』は再びクローゼットの中へ。『使わない』は手放すことになりますが、ただ捨ててしまうよりも古着屋さんなどに買い取ってもらったほうが罪悪感も減るそうです。

「ここで重要なのは、最後まで『迷う』に残ったものたち。『迷う』に残ったものはクローゼットには戻さずに『迷うもの入れ』を別に作って保管します。クローゼットのデッドスペースやベッド下収納、隙間がなければ紙袋でもOKです。

『迷うもの入れ』には、その日から1年後の『◯月◯日に見直しする』というシールを見えるところに貼っておきましょう。ものは時間とともに価値が変わっていきますから、1年後に見たときには、迷わず判断できるようになっていると思います」

クローゼットは“使うものを収める場所”であって、迷うものや使わないものを収めてはいけないのだと中山さん。なんとなくしまいこんでしまうのではなく、次にいつ見直しをするのか、月日を明確にしておくことがポイントなのだそう。保管のルールを決めて、物が溢れない環境作りをしたいですね。
(文・宇都宮薫)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

お話をお聞きした人

中山真由美
中山真由美
インブルーム株式会社 取締役(整理収納サービス事業部責任者)
整理収納アドバイザー。「整理収納」サービスと電撃的な出会いをしたことで、子供の頃からの「捨てベタ」「しまいベタ」を克服。この経験を元に、インブルームで整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーを精力的におこなっている。雑誌での連載や特集記事、テレビ、講演など幅広く活躍中。 著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)『捨てられずにいる不用品の「捨てどき」がわかる本』(扶桑社) などがある。
整理収納アドバイザー。「整理収納」サービスと電撃的な出会いをしたことで、子供の頃からの「捨てベタ」「しまいベタ」を克服。この経験を元に、インブルームで整理収納事業を立ち上げ、個人宅や法人の整理収納コンサルティングやマンションの間取りの提案や監修、セミナーを精力的におこなっている。雑誌での連載や特集記事、テレビ、講演など幅広く活躍中。 著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』(集英社)『捨てられずにいる不用品の「捨てどき」がわかる本』(扶桑社) などがある。