公共劇場には、託児施設を併設しているところが多数
年間100公演以上鑑賞するという森さん。自身も4歳のお子さんがいるため「さまざまな託児サービスを利用している」と言います。
「関東では国立劇場や新国立劇場、東京芸術劇場、神奈川芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場など、公共劇場には劇場内に託児室を併設している劇場が多数あります。また、歌舞伎座や世田谷パブリックシアターなどは、劇場のそばに託児サービス施設を設けていて、利用することができます」(森さん、以下同)
お値段や時間帯は、どのくらいなのでしょうか?
「値段はまちまちですが、多くが開場時間から閉演まで預かってくれて、1000~2000円ほど。予約制で埋まってしまうことも多いので、チケットを購入したら早めに予約しておいたほうが安心です」
さらにお得に託児サービスを利用する方法
また、もっとお得に託児サービスを利用できるシステムがあるとか!
「『Confetti(カンフェッティ)』というチケットサイトは、無料託児サービスのついたチケットを販売しています。公演によりますが、託児対象日のある公演チケットを購入すると、無料で託児サービスが利用できます。劇場のそばにある託児施設で預かってもらえるので、終演後すぐに迎えにいけますよ」
「Confetti(カンフェッティ)」が託児委託をおこなっているのが、民間サービスである「マザーズ」。ここは観劇やコンサートだけでなく、美術館、習い事や冠婚葬祭など、イベントの際に同行して子どもの面倒を見てくれる「同行ベビーシッターサービス」もおこなっているそうです!
子どもが泣いても観続けられる、嬉しい観劇室
さらに、ユニークなスタイルで親子観劇できるのが、劇団四季の舞台!
「劇団四季の劇場には、客席の後方に特別な『親子観劇室』があります。上演中に子どもが落ち着かないときは、観劇室に入って観ることができます。ガラス張りになっているので、そこからでも舞台を楽しめるのが利点ですね。利用したいときは、係員の方に声をかけると、ロビーから誘導してもらえます。ただ、完全防音ではないそうなので、あまりに大きな声を出したときはロビーに移動して、テレビモニターから鑑賞するのがベターです」
「子どもがいるから」と諦めずに、便利な託児サービスを使って、ママたちにも芸術の世界を楽しんでもらえたらと願っています。
(取材・文:富永明子)