やってはいけない、年賀状のマナー

やってはいけない、年賀状のマナー

第2回 今さら人に聞けない、年賀状のマナー
新年のあいさつに出す年賀状。実は年賀状には、避けるべきタブーが存在するという。一体どういうのがマナー違反? オールアバウトの冠婚葬祭マナーガイド、中山みゆきさんに教えてもらった。

●忌み言葉を使わない
縁起が悪いとされる「忌み言葉」を年賀状に書くのはNG。具体的には、「去る」「失う」「滅びる」「絶望」など。「去年」は「昨年」「旧年」と表す。

●重複表現に注意
元旦とは「新年の最初の朝」という意味であり、「一月元旦」「一月一日元旦」は重複表現にあたる。この場合は「平成○○年 元旦」などと書くのが正解だ。また「あけまして」には「新年があけまして」という意味が含まれるため、「新年あけましておめでとうございます」ではなく、「あけましておめでとうございます」または「新年おめでとうございます」とする。

●賀正、迎春、賀春などの使い方は?
「賀正」は「正月を祝う」という意味。簡略化した表現なので、仕事関係などの改まった相手や、目上の人に使うのは×。「迎春」「賀春」「頌春」なども同様です。

●「A Happy New Year」は誤り
「A Happy New Year」は「I wish you a happy new year」の略で「よいお年を」という意味。年賀状には「Happy New Year」が正解。

やってはいけない、年賀状のマナー

●お歳暮の御礼を年賀状に書くのはNG
年賀状に「昨年はお歳暮を頂きありがとうございました」と書くのは重大なマナー違反! お歳暮のお礼は、届いてからすぐハガキなどでお礼状を出すこと。

●相手の心の負担になる言葉を避ける
「昨年は病気をして…」など、新年早々暗い気分になる文言や、「今年こそは赤ちゃんを…」と相手にとっては負担に感じる内容は避けよう。

●子どもの写真を入れるのはアリ?
子どもや家族などの写真入りの年賀状は、上司や取引先などには出さない方が無難。ただし、家族ぐるみでのお付き合いがあったり、出産祝いを頂いたりした場合は、写真入りでも喜ばれる事がある。

ほか、長年連絡を取っていない相手に出す時は「お久しぶりです」と近況報告を入れたり、家族が目にする可能性があるので誰に読まれてもよい内容にしたりするなど、ちょっとした配慮も心がけたいもの。送り手受け取り手の双方が晴れやかな気持ちで新年を迎えられる年賀状を目指そう!
(北東由宇+ノオト)

お話をお聞きした人

中山みゆき
中山みゆき
冠婚葬祭マナーガイド
All About冠婚葬祭マナーガイド。冠婚葬祭サイトの運営に携わり、マナーのアドバイスや情報発信を行なうほか、雑誌や新聞などのメディアでも活躍。
All About冠婚葬祭マナーガイド。冠婚葬祭サイトの運営に携わり、マナーのアドバイスや情報発信を行なうほか、雑誌や新聞などのメディアでも活躍。