全国どこでも利用できる「ゆうちょ銀行」、ここが魅力!

全国どこでも利用できる「ゆうちょ銀行」、ここが魅力!

第6回 30代のうちに「1000万円」貯めるには?
全国233の直営店と約2万4000の郵便局ネットワークを展開する「ゆうちょ銀行」。郵政民営化から10年あまり、今や日本最大規模の預金額を誇る金融機関となっています。

大手銀行が口座管理料の導入を検討していることが報じられる中、ゆうちょ銀行への乗り換えを考えている人も少なくないかもしれません。そもそも、ゆうちょ銀行は都市銀行とどのように異なるのか、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに聞きました。

●利用手数料無料のメリット

ゆうちょ銀行の最大の強みについて、「全国に広がるネットワークです」と話す丸山さん。

「ゆうちょは、北海道から沖縄まで全国にあるので、口座を持っておくと便利だと思います。また、ゆうちょ銀行自体の店舗だけでなく、ゆうちょ銀行が委託する郵便局の貯金窓口でも取引できるほか、コンビニのATMも利用可能です」(丸山さん)

また、手数料の面でも、利点があるといいます。

「ゆうちょ銀行のATMでは、他の金融機関口座への振込みを除き、曜日・時間帯にかかわらず利用手数料はかかりません。また、手数料無料でゆうちょ銀行ATMが利用できるコンビニもあり、他行に比べてお得といえるでしょう。じつは私も上京の際、母親にゆうちょのキャッシュカードを渡されて、ここから仕送りを引き出すように言われました。頻繁に入出金を行う場合は、都市銀行よりもゆうちょが有利だと思います」

●ゆうちょがあれば、各種保険も一括でまとめられる

一方で、保険商品が充実していることも、ゆうちょの魅力なのだとか。

「養老保険や学資保険などを揃えた『かんぽ生命』をはじめ、一つの金融機関の窓口で手続きできる各所保険が充実しています。都市銀行の場合、一般向けの保険と連動しているため、こうはいきません。ゆうちょ銀行の口座を開設すれば保険も連動させることができ、さまざまな機能を集約させられるのも便利だと思います」

さらに、資産運用という点でも、国債や投資信託の様々な商品を取り扱っています。最近では、つみたてNISAやiDeCoといった資産運用商品も充実しており、やはり窓口が多いことで、相談しやすいなどのメリットがありそうです。

「つまり、ゆうちょ銀行は貯蓄も、保険も、投資もできるわけです。この3つが揃っているのは、ゆうちょくらいのもの。身近かつ、非常に利便性の高い金融機関といえるでしょう」

効率的に資産を築くには、金融機関の選び方も重要。さまざまな利点があるゆうちょ銀行は、魅力的な選択肢のひとつといえそうです。
(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)